今では、すっかり定着した「オリジナルウエディング」という言葉。実は1880年代のイギリス上流階級にも、オリジナルファッションがありました。
エッセティックファッション」のはじまり
ファッション雑誌が掲載する、最新の流行ドレスを仕立て屋に作らせるのがおしゃれだった時代。上流階級の花嫁の中から、自分でデザインし、自ら縫って作るというエッセティックドレスを着る流行が現れます。
オリジナルなウェディングドレスは、元はといえば、アッパークラスの特権だった高価な白シルクのドレスが、だんだんと一般大衆の花嫁にも真似られ、それをおもしろく思わない上流階級の花嫁が、私は下々の者とは違うという主張から始まったといわれています。
オリジナルファッション
彼女達のデザインはもちろん個性的。例えば、全体に黄味がかった豪華なサテン地で、胸元は広く開いたスクエアカット。たっぷりとした袖口に、パールの刺繍のインドシルクベールを被るなど、当時ではまさに進歩的なドレスでした。特に、由緒正しい家に代々伝わる手織りレースのトリミングやベールは、新興成金族を大層羨ましがらせたということです(祖母から母、そして娘へと伝わる貴重な古いレースは、決してお金では買えないものだったからです)。
人と同じでなく、個性的であると同時に、洗練されたオリジナルデザイン。120年前の花嫁も、自分だけのオリジナルファッションを求めて、ウエディングドレスを選んだんですね。
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