1840年、イギリスのヴィクトリア女王が、世界で初めて白のウエディングドレスを着て以来、世の花嫁達の間で、白いウェディングドレスは大流行しました。しかし、上流階級でない花嫁の間ではまだまだカラードレスが主流でした。実は、一般大衆の花嫁達には、白のウエディングドレスを着ることができない理由があったのです。
イギリスのウエディングドレス
みなさん驚かれるかもしれませんが、当時のイギリスでは、ウエディングドレスは、結婚後もよそ行き用に着られていたのです。つまり、ウェディングドレスは、晩餐会や舞踏会用のイブニングドレスのひとつでした。
しかし、晩餐会などに出席するのは、裕福な家系の上流階級の人達だけで、一般大衆の家庭では、全くといっていい程機会はありませんでした。
白のウェディングドレスが定着した背景
よそ行き用として、ウェディングドレスを出来るだけ長く着なければならないのに、白は汚れが目立ち過ぎたし、手織りレースのベールや白サテンのドレスは、あまりにも高価でした。しかし、その後のイギリスは、国の工業化に伴い時代の流れとともに「世界の工場」と呼ばれるようになります。
国民所得もどんどん上がりました。そして1870年代にはついに、ミドルクラスの人達の間でも、花嫁は白いウエディングドレスとベールを着るという風習が定着してきたのです。生地屋では、白シルク生地をわざわざウエディングシルクとプライスに表記ようになりました。この頃からウエディングドレスは、結婚式当日のためだけのドレスと認められるようになりました。
父親や夫の収入、財産、社会的地位で、ドレスの生地を選んでいた時代の花嫁達。ウエディングドレスには、そんな深い歴史があったんですね。
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