軟水と硬水の違いって何?

軟水と硬水を見比べてみた時、見た目や匂いなどから、違いを言える人は果たしてどれくらいいるのでしょうか。

おそらく、ほとんどの人が実際に飲んでみても、違いを正確に言い当てることは難しいかもしれません。

そこで、ここでは、意外と知られていない硬水と軟水の違いについて、それぞれの特徴や種類、違いが生じる理由、それぞれにあった活用法などを合わせて紹介します。

軟水と硬水の違い

軟水と硬水は、カルシウムやマグネシウムといったミネラル成分の含有量の違いによって区別されます。

一般的に、天然水は、雨(雪)水が地層でろ過される工程、または、河川や海の中で、自然の岩や土から溶け出たミネラル成分を吸収して硬水になります。

一方で軟水は、雨水のように自然の岩や土に長時間触れていないミネラル成分が少ない水です。

高い山々が多いヨーロッパでは、長い時間をかけて水が地層から湧き出るので、天然水はミネラル成分を多く含み、硬度が高い傾向がありますが、日本の場合は、ほとんどが軟水だといわれています。

じつは、自然界では、水は一定ではなく、水の循環によって硬質から軟質に変化しています。基本的に海水や河川の水は、硬度が強い傾向がありますが、水が蒸発して雨になる過程でミネラル成分が抜けて軟水になります。

種類

米国地質調査所によると、1リットルあたり、炭酸カルシウムの含有率が61mg以下であれば軟水、61mgから120mgは中硬水、121mgから180mgは硬水、180mg以上は強い硬水と定義づけられています。

特徴

実際に生活していくうえで、軟水と硬水の違いが一番分かりやすいのがお風呂です。

硬水は、成分のマグネシウムが、石鹸の主成分であるステアリンに反応して、ステアリン酸マグネシウム(不溶性の化合物)になると、泡立ちの邪魔をするようになるため、石鹸が泡立ちにくい特徴があります。

また、硬水は、石鹸カスや風呂あかが、お風呂のバスタブにつきやすく、加熱や蒸発した時に生じる石灰のかすが、蛇口や水周りに付着しやすいので、ヨーロッパでは、水を一度加熱して、軟水にしてから使用されることもあるようです。

基本的に、緑茶や紅茶、コーヒー、煮物などは、クセがない軟水の方が、素材がもつ香りや風味が出やすいので好まれています。また、日本人は、口当たりが柔らかい軟水に慣れているので、硬水は飲みにくいと感じることもあるかもしれません。