ベーコンだけを食べて生き続けることはできるのか

残念ながら人間は、ひとつの食材だけで、生きていくうえで必要な全ての栄養を得ることはできません。仮にそれが栄養満点のケールであったとしても、それだけを食べて生き続けることはできないといわれています。

ここでは、好き嫌いが多い人が、ひとつの食べ物のみを食べ続けた場合、一体どうなるのかについて紹介します。

パンのみを食べた場合

パンやお米、麺類などは炭水化物といわれ、体や脳の機能を維持するのに必要なエネルギー源となるグルコース(ブドウ糖)を提供する大切な栄養素です。

しかし、パンばかりを食べていると、十分な量のグルコースを摂取することはできますが、間違いなく深刻なたんぱく質不足になってしまいます。

人間の体のたんぱく質は、20種類のアミノ酸で作られています。そのうちの9種類は、自分の体で作り出すことができないため、食べ物からとり込んで補うことしかできません。

そのため、パンばかりを食べて、たんぱく質が不足した状態が続くと、筋肉の発達を止め、次第に筋肉細胞が壊れていき、体に様々な障害を引き起こします。なぜなら、筋肉は、スポーツをする時に使うだけでなく、心臓などの臓器が機能を維持するためにも必要なものだからです。

逆にたんぱく質ばかりを摂取するのもいけません。

ステーキ(たんぱく質)だけを食べた場合

ステーキのみを毎日食べ続けた場合、お金だけでなく、グルコース(ブドウ糖)もどんどん無くなっていきます。

人間は、グルコースが不足すると、体の中の筋肉(たんぱく質)や脂肪を分解して、糖類に変えてエネルギーを得るようになります。

また、肉には、人間には無くてはならないたんぱく質の一つ「コラーゲン」を作るために必要とされるビタミンCが含まれていません。

そのため、長期にわたってビタミンCが不足した状態が続くと、「壊血病」になり、毛細血管がもろくなったり、皮膚や歯肉からの出血や昏睡状態(無気力)、筋肉痛、体中に赤い斑点などといった症状が表れ始めるでしょう。

上記のように、ひとつだけの食べ物を食べ続けるのは極端な例ですが、もちろん偏った食事もいけません。

毎食ベーコンを食べる

例えば、ベーコンをこよなく愛するあまり、一日3食いつも食べた場合、深刻な問題に直面することになります。

ベーコンを毎日50グラム(約6スライス分)食べ続けることは、大腸がんのリスクを18パーセント上げるといわれています。これは、ホットドックやソーセージなどの加工肉にも同様のことがいえます。

以上のことからも、健康のことを考えると、栄養バランスのよい食事がなによりも大切であることがよく分かります。