NASAがロケットを運ぶための飛行機「スーパーグッピー」

2016年12月16日

「スーパーグッピー」は、1960年に、エアロスペース社によって、アメリカ航空宇宙局(NASA)のロケットを運ぶという特別な使命をもって作られました。

実際に、アポロ12号の打ち上げで使われた巨大なサターンVロケットの運搬にも使われ、アポロ計画を影で支えた飛行機(広胴貨物輸送機)です。

機体やエンジンは、「ボーイング377ストラトクルーザー」をベースにして改造されたものです。飛行船と飛行機が合体したような形が特徴的で、魚のグッピーに似ていることから、その名がつけられました。

スーパーグッピーの仕様

普通の航空機では輸送できないような巨大なものを収納できるように設計されているため、貨物室の高さは33.8m、横幅は7.6mにも及ぶ広い空間が確保されています。

また、飛行機の鼻の部分(胴体)が最大角度で111度まで開くことができるので、大きな開口部からロケットや飛行機をスタンドごと楽に収納できます。

時速466.7キロで、一度に約24トン(52,500lb)の巨大貨物を一度に運ぶことができます。

スーパーグッピーの歴史

過去には5機のスーパーグッピーが製造されて、アポロ計画後にほとんどが民間に売却されました。現在は、そのうちの4機を見ることができます。NASAでは、1機が現役で運用されています。

1970年代までは、ヨーロッパのエアバスインダストリー(エアバス)社も、飛行機の胴体や翼などの大型貨物を輸送するために運用していました。

2016年には、スーパーグッピーは、NASAの宇宙船オリオンをルイジアナ州の組立工場からフロリダのケネディ宇宙センターまで輸送しています。