お酒が脳や体に与える影響とは

お酒を飲むと、快感を感じたり、やる気が高まったりすることがありますが、これは、アルコールを摂取することによって、一時的に、脳からドーパミンが放出されるためだといわれています。

ドーパミンとは、快感や意欲を担う脳内の神経伝達物質で、アルコールを常用すると、脳が刺激を繰り返し受けることに慣れていき、このドーパミンの分泌機能はどんどん低下していきます。

そうなると、脳が快感を覚えるためには、より多くのアルコールが必要になり、必然的に飲酒量や頻度が増えて依存症になるリスクも高まります。

ここでは、お酒(アルコール)が脳や体に複雑に与える影響について、薬物やアルコールへの依存に関する国立センター(コロンビア大学)のSamuel Ball博士によるアドバイスを紹介します。

アルコールのリスク

今日では、研究によって、アルコールを常用すると、脳の感受性や神経回路、体の機能の様々な分野に深刻な影響を与えることが分かっています。

脳では、記憶力をつかさどる海馬や運動のコントロールに関与する領域の感知力が低下して、アルツハイマー病などの認識(機能)障害へのリスクが高まる恐れがあります。

認識障害になると、物忘れ(記憶障害)や協調運動障害(体が自由に動かせない)、集中力や注意力の低下、無気力状態など、様々な症状が表れ始めます。

また、アルコールのほとんどは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかり、肝疾患のリスクも十分考えられます。もし肝臓の機能が低下すると、体の酵素レベルや血流にも影響を及ぼすでしょう。

その他、胃炎や胃潰瘍、膵(臓)炎、食道の潰瘍や静脈瘤などへのリスクも高まるといわれています。