あなたは正しい呼吸をしていますか?

まず、息を深く吸ってみてください。

この時に、少し背が高くなったかのように上半身が上がるようなら、あなたの呼吸方法は、相当よくないと思ってください。

実は、Dr Belisa Vranichさんの研究によると、5歳までの子供は、ほぼ完ぺきな呼吸方法をしているにもかかわらず、10歳になるとほとんどの子供が肩を上下させた間違ったやり方で呼吸をするようになっています。

ここでは、間違った呼吸方法の要因となる子供のころからの行動や、正しい呼吸のやり方について、臨床心理学者として有名なドクター(Dr Belisa Vranich)によるアドバイスを紹介します。

間違った呼吸のやり方

息を吸った時に、首や肩を上下させて胸をふくらませるのは、解剖学上、正常に機能していない呼吸のやり方だといわれています。

このような非効率な呼吸は、焦燥感や不安感、攻撃・逃避反応、首や肩の痛み、睡眠トラブル、消化器の異常など様々な悪い影響を及ぼします。

それでは、一体わたしたちの呼吸方法はいつごろからどのようにして悪くなっていったのでしょうか?

非効率な呼吸を引き起こす原因

先に述べたように、5歳までの子供のほとんどは、正しい呼吸方法をしています。しかしながら、10歳になった時点では、いつのまにか大人のように正しい呼吸ができなくなっています。

どうやら、この5年の間に呼吸のやり方を間違った方向に作用している何かがあるようです。下記に、現在考えられている原因を紹介します。

座る姿勢が長くなる

小学校に入ったころから、子供は、1日のうちで座って過ごす時間が長くなります。長い人では13時間から16時間もの間、机に向かって座っていることがあります。

もし座った時の姿勢が悪いと、横隔膜を開いて胴周囲全体を膨らませるような呼吸はできません。さらに、「座りすぎ」は、姿勢や代謝機能、血流にも悪い影響を及ぼします。

怪我をする

年齢が上がると、活動範囲が広がり、スポーツや郊外活動で怪我をする頻度も増えます。

体を傷めると、その痛みによって呼吸のやり方が変わることがあります。そして、その多くが、肩を上げ下げする垂直的な呼吸になっていきます。

体を締め付ける

ウェストバンドやブラジャーのストラップ、圧迫帯、スキニージーンなど消化器系を締め付けるようなものを着用することで、腹部での呼吸が妨げられている可能性もあります。

正しい呼吸方法とは

解剖学的に考えられた正しい呼吸方法とは、胸腔だけでなく、体の他の部分も使った呼吸です。

やり方とポイント

息を吸った時に、肩や首は動かさないで、胴体を膨らませます。

それは、ただおなかを前方に膨らませるわけではなく、胴周り360度、後ろにも横にも広げるイメージで息を吸い込みます。

どうしてもイメージしにくいなら、犬やネコ、魚など地球上に存在する人間以外の生き物が息をする姿を思い出してください。

それらの生き物は、必ず、息を吸った時におなか周りが360度全体的にふくらみ、息を吐いた時に収縮しています。もちろん、肩や首は動いていません。