寝る前にスマホを見ると体や脳にどのような影響がでるのか?

2017年2月 8日

様々な研究によって、寝る前にスマホの画面を見ると、脳や体に、今まで考えられていた以上に多くの悪影響を与えることが分かってきました。

スマホからあふれ出る光の粒子(ブルーライト)は、「まだ寝ないで、起きておく時間だよ」と脳の覚醒を促し、メラトニンと呼ばれる睡眠のリズムを整えるホルモンの分泌を妨げてしまいます。

メラトニンが十分に分泌されないと、体温や血圧、自律神経系は、睡眠の準備をスムーズに行うことができず、寝つきがわるくなったり、夜中に何度も起きてしまったりして、良質な睡眠が得られなくなります。

ここでは、寝る前にスマホを見て、睡眠時間や質が低下した場合に、脳や体にどのような影響がでるのかについて、UCLA医科大学の精神医学の臨床教授であるDan Siegel博士によるアドバイスを紹介します。

寝る前のスマホが体や脳に与える影響

ヒトは、睡眠中に、脳の活性ニューロンを休ませています。それ以上に大切なのは、寝ることが、体内の毒素を一掃するグリア細胞の働きを支えていることです

一般的に、体内の毒素をきれいにするには、一日に7時間から9時間の睡眠が必要だとされており、もし、あなたが5時間しか寝ていないのであれば、翌朝も毒素が体内に残されてしまいます。そして、睡眠不足が続くと、体内の毒素はどんどん蓄積されていきます。

睡眠不足がもたらす弊害

ニューヨーク州のロチェスター大学の研究では、ヒトは、睡眠中に、日中の神経活動によって出される毒性タンパク質を体内から取り除いていることが分かりました。この有害なタンパク質は、神経活動に悪い影響を与え、脳機能の衰えやアルツハイマー病、認知症を引き起こす原因にもなります。

そのため、睡眠が不足すると、注意力や記憶力、問題解決能力が低下し、仕事や勉強に悪影響を与えてしまいます。

また、代謝を調節しているインスリンの分泌が乱れて、太りやすい体質になる恐れもあります。

まとめ

世の中には、睡眠があまり必要でない人が5パーセント存在するといわれていますが、その他大勢の95パーセントは体を修復するために、7時間から9時間は寝なければなりません。

質のよい睡眠を得るには、夜の9時以降はスマホを見ないことが大切です。最低でも寝る1時間前にはスマホを自分から遠ざけておきましょう。