元アメリカ海軍特殊部隊が教える「犬に襲われたときの対処法」

犬は、利口で忠実なイメージがあるかもしれませんが、野生化したり、子育て中であったり、伝染病に感染した場合など様々な理由によって、人間に危害を与える脅威的な存在となることがあります。

犬に襲われると大けがを負うことが多く、最悪な場合、命を落とす危険性もあります。また、伝染病に感染するリスクも大いにあります。

ここでは、犬に襲われそうになったときに危険を回避する最善の方法について、元アメリカ海軍特殊部隊のClint Emerson氏によるアドバイスを翻訳して分かりやすく紹介します。

犬に襲われたときの対処法

もし、犬が遠くからかけよってくる姿が見えた場合、犬に背中を向けて走って逃げたり、目を合わせたり、大声で威嚇したり、物を投げたりして刺激するのではなく、落ち着いて下記のように対処してください。

まず、犬と自分の間に物を置く

まずは、シャツやジャケットなど、どのようなものでもよいので、自分と犬の間をさえぎるように物を与えて、身体をガードします。かばんや財布でもかまいません。

次に、衣類を腕に巻き付ける

噛みついてきた時に備えて、着ているシャツを脱いで、腕に巻き付けます。警察犬のトレーナーが、腕に袋をかぶせて、犬に噛ませている姿をイメージしてください。

特に、前腕(手首から肘まで)の内側(手の平側)には、大動脈から親指に向けて走る尺骨動脈(しゃくこつどうみゃく)や小指に向けて流れる橈骨動脈(とうこつどうみゃく)のような太い動脈があるのでそれを保護するために、犬には必ず前腕の外側を向けるようにしてください。

そして、鼻口部をパンチする

犬が襲いかかってきたら、鼻や口吻(こうふん)などの鼻口部(びこうぶ・マズル)をおもいきりパンチします。

鼻口部は、顔の中心に位置し、ねらいやすい部位です。たとえば、犬の目をねらってパンチしようとした場合、範囲が狭いので的をはずしてしまう可能性があるため、範囲が広い鼻口部にねらいを定めてください。

目をねらって打ち損なってしまうと、かえって犬の攻撃を助長し、より一層凶暴になります。

また、人間は、身体が緊張状態に陥った場合、筋肉状態も変化して全身が力んでしまうため、局所的な動きや細かな動きがにぶくなります。

そのため、もし、犬に襲われそうになったら、大きな動きで、大きなターゲットである鼻口部を狙ってパンチするのが有効だとされています。

前足の後ろを蹴るのも有効

犬の前足の後方や胸郭近くを蹴るのも効果的です。特にワキの付近は敏感なので、ダメージを与えるのに適しています。

最後に、もし犬と闘ったり、やり返したりする場合は、あなたの方が犬よりも上(優位)であることを、犬に理解させるように試みてください。