タンパク質の取りすぎがもたらす体への悪影響

タンパク質は、筋肉の発達や強化、神経伝達物質の働き、肌や髪の健康維持など、様々な役割があるため、たくさん摂取するほど体によいと思われる傾向が強いようです。

実際にアメリカで行われた調査によると、人々は、アイスクリームやパンを購入するときでさえ、タンパク質入りと宣伝されていれば、健康的な食品であるイメージをもちやすいという報告もあります。

しかし、筋力アップ目的や食べ過ぎによって、あまりにも多くのタンパク質を摂取しすぎると、場合によっては、健康的な問題を生じる可能性もあります。

ここでは、タンパク質の取りすぎがもたらすいくつかの健康への悪影響について紹介します。

タンパク質摂取量の目安

タンパク質は、筋肉や血管、内臓などを形成して維持するだけでなく、ホルモン分泌や新陳代謝、免疫機能、神経伝達物質の働きなどにも不可欠な栄養です。

身体の生命活動を支えているといっても過言ではないくらい大切な栄養素のひとつですが、いくら体にいいからといってたくさん食べればよいというわけではなく、適度に摂取することが大切だといわれています。

それでは、どのくらいのタンパク質を1日に摂取すべきでしょうか?

計算方法は簡単で、「自分の体重 x 0.08」です。

タンパクの取りすぎによる健康への悪影響

タンパク質を過剰に摂取しすぎた場合、下記のような健康への悪影響を引き起こすことが考えられます。

体が脱水状態になる

研究によると、タンパク質の取りすぎは、体内を脱水状態にする可能性があります。

タンパク質は、体内で分解された後、血液中に尿素窒素を出します。この尿素窒素を尿から排泄するために体は水分を必要とするので、水分補給が十分でないと、このプロセスがうまく働かずに脱水状態になってしまいます。

そのため、多く出された尿素窒素を効率よく体外に排泄するには、いつもより多めに水分補給を心がける必要があります。

また、尿素窒素が増えるほど、それをろ過している腎臓にも負担がかかっていることも忘れないでください。

肥満のもとになる

タンパク質を余分に摂取するということは、余分なカロリーも摂取していることになります。

この余分なカロリーが、炭水化物や良質な脂質である場合はそれほど問題ではありませんが、ただ単に食べ過ぎから生じた場合は、(筋肉ではなく)余分な脂肪となって消費されずに体内に蓄積してしまいます。

カルシウムを失う

タンパク質は、消化される時に、血液中に酸を排出します。この酸を中和するのにカルシウムが使われるため、骨からカルシウムを浸出させてしまう可能性があります。