砂糖(糖質)を摂り過ぎると体や脳はどうなるのか?

実は、甘いもの(糖質)の摂り過ぎは、太るという問題よりもはるかに体や脳に対するマイナスの副作用があり、老後の人生で襲いかかる様々な病気の引き金となる可能性が十分にあります。

ここでは、砂糖(糖質)の摂り過ぎが体や脳に与える悪い影響について、UCサンフランシスコの小児内分泌学教授であり、「The Hacking of the American Mind」や「Fat Chance」の著者でも知られるロバート・ルスティグ氏によるアドバイスを分かりやすく紹介します。

まず、摂り過ぎた砂糖(糖質)が肝臓脂肪として蓄えられる

糖質は、腸で吸収された後、門脈と呼ばれる血管を通って、肝臓にそのまま入ります。肝臓は、 果糖(フルクトース)の分子を代謝できる唯一の器官です。

多すぎる果糖(フルクトース)は、肝臓の代謝能力を超えた場合、肝臓脂肪に変えられて蓄えられていきます。

肝臓脂肪の増加が引き起こす体の異変

肝臓脂肪が増加すると、インスリン抵抗性が引き起こされて、血糖値のコントロールをするインスリンの働きが悪くなります。そうなると、たとえすい臓からインスリンが分泌されても、肝臓がブドウ糖を細胞に取り込もうとしなくなるので、ブドウ糖が血管にたまりやすくなっていきます。

研究では、インスリン抵抗性は、心臓病や肝臓病のリスクを高めるだけでなく、脳に血液を送る血管が血の塊でつまって脳梗塞を引き起こすこともあるといわれています。

そして、最終的には、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になります。メタボリックシンドロームは、2型糖尿病や高血圧、脂質異常、心臓血管疾患、癌、または認知症などの複数の病気が重なった状態です。

現在、標準体重の人口の約40パーセントが、そして、肥満者においては80パーセントがメタボリックシンドロームだといわれ、アメリカでは成人の半数以上、子供の1/4に相当します。