運動生理学者が教える有酸素運動をするのにベストな時間とは

有酸素運動を行うなら、いつ、どのようなタイミングで行うのが運動効率を考えると理想的なのでしょうか?筋力トレーニングの前に行うべきか、それとも後に行うべきでしょうか?

ここでは、運動への影響やエネルギーの燃焼効率を考えて、有酸素運動と筋力トレーニングをどのように組み合わせて行うのが理想的であるのかについて、米ラトガース大学ヘルス・ヒューマンパフォーマンス研究センターの責任者であるShawn Arent氏がアドバイスしたものを分かりやすく紹介します。

ベストな有酸素運動のやり方

もし、有酸素運動と筋力トレーニングを同じ日に行うつもりなら、2つを分けて行うのが理想的です。

たとえば、いくつかの研究で、午前中に有酸素運動をし、午後に筋力トレーニングをすると最良の結果が得られることが示されています。

しかし、午前と午後で分けて行えず、まとめて行わなければならないような場合は、どちらを先に行えばよいのでしょうか?

その場合、最もよいのは、筋力トレーニングを先に行い、有酸素運動は後から行うことです。その理由のひとつに、運動で燃焼するエネルギーの種類が関係しています。

筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせて行う場合のやり方

運動開始時は、体が筋グリコーゲンを多く持っているので、筋力トレーニングをした方がよいといわれています。そして、筋グリコーゲンが減り、脂肪に蓄えられたグリコーゲンに頼る必要がある頃に、有酸素運動を行うのがよいでしょう。

グリコーゲンとは、体のエネルギー源をいつでも変換しやすい(使いやすい)状態で保存した物質で、主に筋肉や肝臓、脂肪に蓄えられています。

その中でも、体内の多くを占める筋グリコーゲンは筋肉の収縮において重要な役割を果たしているため、これが足りない状態では、筋力トレーニングをしても、思うような力は出せません。

まとめ

上記のように、有酸素運動と筋力トレーニング(レジスタンス運動)を一緒に取り組まなければならない場合(本当は午前と午後に分けるのがベスト)、筋力トレーニングを先に行う方が理論的には適しています。

しかし、実際にラトガース大学が独自に行った調査では、どちらを先にしても大きな違いは見られませんでした。

もし、あなたが、筋力トレーニングと有酸素運動を分けて行えず、組み合わせて行う場合は、どちらを先に行うかに関しては、あまり深刻な問題にとらえずに、やりやすい方で行えばよいようです。