アスリートから学ぶ「怠け癖」の克服方法

2017年5月31日

勉強、仕事、スポーツ、ダイエットなど、目の前にやらなければならない課題があっても、ついなにかと理由をつけて楽な方に逃げてしまう。

誰もが、怠け心に負けそうになることが、一度や二度はあります。

もちろん世の中の一流と呼ばれている人たちにもそんな場面はあります。しかし、彼らは、怠け癖を克服する術を知っているからこそ、ビジネスやスポーツの世界で結果を出しているのです。

ここでは、怠け癖を克服し、モチベーションを維持し続ける方法について、心理学者Dr. Jonathan Fader氏が自身のクライアントであるアスリートやウォールストリートのビジネスマンたちに実際にアドバイスしている戦略を中心に分かりやすく紹介します。

怠け癖は脳が引き起こす

Jonathan Fader氏は、モチベーションが維持できず、やるべきことを先延ばしにしたり、諦めて逃げたくなったりしたクライアントに対して、まず脳と対話するようにアドバイスしています。

もともと脳は、あなたにとって不快な存在を避けようとする性質があるため、嫌なことや痛みを伴うものに遭遇したときに、それを諦めるように指示を出そうとします。

そのため、脳が「もう十分だ」、「これ以上は無理」、「諦めようよ」といった思考になってしまったら、それに耐えるための下記のような「脳との対話テクニック」が必要となります。

前もって計画を立てて、やるべきことを習慣化する

仮に、オリンピックの金メダルや試験合格といった目標を掲げた場合、それを実現させる姿をイメージしながら、目標の達成のために必要な課題を考え、具体的な計画をたてます。そして、それを習慣化させます。

始めのうちは、くじけそうになるかもしれません。そんなときは、そのタスクを少しだけ無理して長く取り組んでみてください。

たとえば、脳が「もうこれ以上は無理だ」と指令を送ったときに、「この練習をあと10分間続けられたらきっと結果につながる」と上書きします。

これによって、脳の中に新たな行動パターンが埋め込まれていきます。

やるべきことが一度習慣化してしまえば、それはとても大きなパワーとなります。

やるべきことを細かく分けて考える

一流のアスリートたちは、やるべきこと(タスク)を細かく分けて考えいます。

たとえば、マラソンであれば、1年後までに地区大会優勝、2年後までに全国大会出場というように、達成したい目標を、時系列に立てていくのもよいでしょう。

そして、それに向けて、日々走る距離やタイムの目標などを細かく計画していきます。計画を立てたら、あとは実行していくのみです。ただし、習慣化するまでは、決して無理のない現実的な目標を設定してください。

危機管理計画(コンティンジェンシープラン)を持つ

私たちがコントロールできるのはたった2つだけです。行動と反応、つまり、何を考え、何を行うかです。

ウォールストリートのビジネスマンや一流のアスリートたちは、予期せぬ事態に備えた危機管理計画(コンティンジェンシープラン)を持っています。

それは、目標達成に向けて起こるリスク管理のひとつで、脳が目の前の課題を諦めるように指示を出したときに、何をすべきで、何を思うかといった対処法をあらかじめ決めています。

なぜなら、もしその計画がなければ、脳は、きっと自分を挫折させるであろうことを知っているからです。

脳に怠け癖があるのなら、それを理解したうえで、やる気を再び引き起こす方法を身につけていけばよいのです。