人間が自動車事故から生き残るためにはこんな姿でなければならない!

2017年7月24日

首がなく真っ平な顔、頭から肩までが分厚い皮膚に覆われた人間。よく見ると分厚く頑丈な脂肪と皮膚組織で覆われた胴部分には不気味なおうとつも見られます。

本来人間の体は、自動車での事故に耐えられるようにはなっていないため、事故で生き残るために必要な体の仕組みを再現した場合、このような奇妙な姿になるようです。

これは、オーストラリアのTAC(交通事故委員会)が、自動車事故に耐えられるように科学的に考えて設計した人間の彫像「グレアム」です。

グレアムは、2016年8月8日までオーストラリアのビクトリア州立図書館で展示された後、ロードショーのために各地に輸送されています。

TAC(交通事故委員会)の取り組み

TACは、これまでにも自動車事故の恐怖や危険性を世に示すために、インパクトの高いコマーシャルや映像を数多く制作していますが、今回のプロジェクト「グレアム」もその活動の一環です。

「グレアム」は、事故の影響を受けやすい人間が車の衝突にどのように関わっているのかを示すことによって、人々に、道路での安全意識を向上させることを目的に作成されました。

自動車事故による衝突で生き残ることができる人間の姿の特徴

  • 脳が車の衝突による衝撃から耐え得るほどの大きくて分厚い頭蓋骨を持ち、額が突き出している
  • 首がない
  • (衝撃を吸収するために)クッション代わりになるように余分に蓄えられた分厚い皮膚が体を覆う
  • 鼻や耳などのおうとつの無い平らで脂肪層の厚い顔
  • 内臓への衝撃に備えてエアバッグの役割をする胸郭
  • どのような方向にも自在に曲げることができる膝
  • 関節が余分にある脚

おそらく、自動車事故に耐えうる体を手にできたとしても、このような奇妙な姿になるくらいならそれを望まないという人は多いかもしれません。

それなら、自動車事故にあわないように個々が運転時の安全意識を高めたり、自動車会社も安全装備を重視すべきだと考えたりすることこそがTAC(交通事故委員会)の逆説的なねらいだったのはないでしょうか。