友達って本当に必要?理想的なのは何人?

2017年9月11日

今までに、友達がいて本当によかったと思ったことや、かえって友達なんていない方がよいと感じたことはありますか?

もしかしたら、「全く友達がいないよりは、居た方がよいような気がする」というのが多くの人の本音かもしれません。

最近では、フェイスブックやソーシャルメディアの浸透によって、性別や国籍を越えてオンライン上で友達としてつながる例も少なくはなく、絆の強さや形態などさまざまな友達関係が存在しています。

そこで、ここではそもそも友達は本当に必要なのかについて、仮に必要だとしたら、どれくらいの人数がベストだといえるかなど、科学的に解明されてきたことを分かりやすく紹介します。

友達と寿命の関係

さまざまな研究によって、人生で友達をもつことに大きな意義があることが科学的に分かっています。

名だたるオーストラリアの科学者たちは、友達の存在が長生きを助けるとさえ示しています。

オーストラリア人による年配者の研究においては、友達との強い人脈は、長生きの機会を増やしており、それは、人生の選択と決定に友達が大きな影響力をもつからであることが発見されました。

血は、水よりも濃いかもしれませんが、それでも私たち人間は、素晴らしい友情の水を必要としており、それによって、人生の大きな波に乗ることができるのです。

友達によって高いリスクを回避できる

より多くの友達をもつことは、人生において危険な選択をする可能性を減らします。

最近の研究をみていくと、人は、社会生活のなかで欲しいものを確保するために、お金を求める傾向が強く、孤独感や社会から拒絶されたという感情は、ギャンブルでリスクの高い選択を選ばせる可能性があることが明らかになっています。

仮に、リスクを清算できるほどの幸運に恵まれているとしたら問題はないのかもしれませんが、金銭的なものを感情によって決めずに、もっと甘くて生産性のあるものに投資する方がよいのは明らかです。

それでは、友達が意義のあるものであるとするなら、理想的な友達の数とはいったい何人なのでしょうか?

理想的な友達の数とは?

理想的な友達の数については、人の許容範囲によって多少は異なりますが、「ダンバー数」と呼ばれる数値で理論的に導き出されています。

ダンバー数とは、平均的に人が社会関係を安定して維持できる人間関係の最大数(限界値)を示す数値で、それは150人だといわれています。

この150人には、その人についてあまりよくは知らないけれど、結婚式のようなイベントに招待したいと思う人も含まれています。

このダンバー数は、平均的な大きさの人の脳を、他の霊長類の脳の大きさや属するソーシャルグループ(群れ)と比較して、脳科学的に導き出された数値です(大脳皮質の大きさとグループの大きさの関係をもとにしたもの)。さらにいうと、週ベースで触れ合うほど密接な友達は約5人で、その他に信頼する近しい友達が12人から15人程度だと考えられています。

しかし、あまりにも多くの友達がオンライン上で、または、ソーシャルメディアを介して存在すること自体はそれほど素晴らしいことではないようです。

オンライン上の友達について

ある研究では、オンライン上の友達が多いほど、ストレスが増すことが分かっています。

実のところ、フェイスブック上でたくさんの友達がいる人は、コメント投稿や返答関連の問題を生じやすく、それが(特に仕事の上司や親との関係で)ストレスや不安感をもたらす要因となっているようです。

そうはいっても、オンライン上の友達にも、無視できない重要な意味があります。

オンライン上と実生活での友達が実際に比較されたわけではありませんが、最近の調査によって、ソーシャルメディアやオンラインゲーム上で、友達と相対することにも意味はあることが示されています。

たとえば、10代の若者の約57パーセントがオンラインでよい友達に出会っており、過半数は5人以上の新しい友達ができています。

オンライン上の友達は、直接会わなくてもあなたのためにそこに居てくれ、会うために費やす時間や人間関係を維持するためのコストを下げているのも事実です。

さらに、国を越えて、世界中の人と交流することも可能にしています。

このように、オンライン上の友達も実社会での友達も素晴らしいものです。ただあまりにも多くの友達をもちすぎることは、最良ではないかもしれません。