メガネとIQの高さは関係がある!

2017年9月 6日

メガネをかけていると頭がよくみられることがありますが、実は、このステレオタイプの捉え方はあながち間違いではないようです。

近視が、より高い知性と相関することが科学的に証明されたのは、1958年のことでした。それからは、アメリカを含む多くの国で近視についての研究が重ねて行われ、デンマークやシンガポール、ニュージーランド、イスラエル、チェコ共和国などでも認められていきました。

ここでは、近視がIQの高さとどのように関係するのかや、なぜアジア圏に近視の人が多いのかについて、科学的に解明されてきたことを分かりやすく紹介します。

IQの高さは近視と関係がある

ドイツを代表する大学のひとつ、グーテンベルク大学マインツの医学研究者は、35歳から74歳までの4658人にわたる近視のドイツ人を検査し、ある結論を導き出しました。

それは、「より高いIQは、近視を有する人により多くみられる」というものです。

また、イスラエルで15,000人を対象に行われた身体検査とIQテストでは、高いIQスコアをもつ被検者が、近視を有する可能性が3倍以上もあることが確認されました。

近視の原因とは?

もともと近視は、テレビゲームやコンピューター作業、読書などといった細かい作業を間近で行うことが主な原因だと考えられていました。

しかし、最近の研究によってそれは間違いであり、新たな原因があることが分かってきました。

近視は、遺伝的要因があるだけでなく、光不足などの環境的な要因が目の屈折異常のリスクを高めているというのです。

屈折異常とは、眼球でレンズの役割をする角膜と水晶体で光の屈折がうまく調節できず、網膜に映像の情報をはっきりと伝えることができない状態のことをいいます。

外遊び不足が眼球の成長を妨げている

オーストラリアのシドニーで行われた近視の研究において、 視覚障害研究の先駆者であるKatherine Roseさんが、4000人の児童を対象に、野外活動の欠如が近視に影響を与えるリスクを調べたところ、近視は、1週間に10時間から14時間くらい屋外で活動することによって防げることが分かりました。

しかしながら、同時にそれには、光のレベルや光にさらされる時間がある一定のレベルに達した場合に有効であることも分かっています。

ねずみやサルなどの動物研究学者もまた、この結論に同意しています。

アジア人に近視が多い理由

アジアの国々は、他の国に比べて近視の割合が高く、国によっては人口の90パーセントにも及ぶといわれています(日本の場合、近視のなかでも屈折異常が最も多い)。

ちなみに、イギリスは20パーセントから30パーセント、アメリカは40パーセントです。

その原因について、オーストラリア国立大学のイアン・モーガン教授は、東アジアの子供は、他の国の子供に比べて勉強時間が長く、幼少期から室内で過ごす時間が多いことが原因だと指摘しています。

太陽光にさらされる時間が少ないと、網膜のドーパミンが誘発されて、眼球の成長が阻害されるため、近視が発達するからです。

それに対して、近視率の低いオーストラリアでは、幼児教育が盛んに取り入れられているアジアとは対照的に、就学前教育はほとんどなく、高校に上がるまでは教育がゆるやかなペースで行われているようです。