ジムで肉体美のトレーナーの話を信じてはいけない理由

胸板や肩回りががっしりとした肉体美を誇るトレーナーをみると、ほとんどの人が自分もそうなりたいと願うかもしれません。

しかし、実のところ、理想的な肉体に見える人は、ただ他者より遺伝的に優れている可能性もあり、その人がすすめるトレーニングが必ずしもあなたに合っているとはいえません。

ここでは、運動科学の専門家Shawn Arent氏が警告する「大きな筋肉を作ろうとする人が陥りやすい思い違い」について、効率的な筋力トレーニングのやり方やダンベルの重さ選びのポイントとともに分かりやすく紹介します。

Shawn Arent氏は、米国ニュージャージー州のラトガース大学ヘルス・ヒューマンパフォーマンス研究センターの責任者であり、アメリカスポーツ医学会のフェロー(特別研究員)でもあります。

重いダンベルを使うだけでは、筋トレの成果は上がらない

肉体改造をしたい、体脂肪率を減らしたいなど、筋トレの目的がどのようなものであっても、一番最初にやらなければならないことは「正しいフォームとテクニックを身につける」ことです。

しかし、残念ながら初心者をはじめ、多くの人が大きな思い違いをして、効率的なトレーニングが行えていません。その原因は、主に、適切なダンベルの重量を選べていないことにあります。

たとえ、マッチョな肉体を目指しているからと、ダンベルの重量を上げていったとしても、トレーニング中の姿勢(フォーム)が悪ければ、期待するような筋肉の成長や目標とする大きな筋肉の発達は得られにくくなってしまいます。

それどころか、トレーニングをするたびに関節や筋肉を損傷してしまうことも十分に考えられます。

筋トレには、効率的に筋力アップをするためのポイントがあります。

効率的な筋トレのやり方やポイント

専門家は、筋トレで大切なのは、ダンベルの重さよりも、正しい姿勢(フォーム)と使うべき筋肉に集中するテクニックだといいます。

意識と筋肉のつながり(マインドマッスルコネクション)を考える

筋トレは、強化したい筋肉に意識を集中させて活性化させると効果が高められることが、脳科学の研究によって分かっています。

筋力トレーニング中は、負荷をかける筋肉、力を入れて引き締める筋肉などを常に意識しながら動かしてください。正しい筋肉を使うには、正しい姿勢が求められるため、筋肉の動きを認識することは、適切なフォームの構築にもつながります。

筋肉に正しい負荷を与える

先ほど、重いダンベルを使うだけでは意味がないといいましたが、逆に、軽すぎて筋肉への負荷が不十分な状態で、何度もトレーニングを重ねるのも問題です。

自分に適したダンベルの重さを選ぶことが大切なのです。

正しい姿勢やテクニックが身についたら、次は、筋肉を強化するために、自分の筋力レベルに応じて、ダンベルの重量を上げていかなければなりません。

ただし、ここでやりすぎないように十分に注意してください。あくまで正しい姿勢が維持できる重さで反復トレーニングを行わないと、怪我のリスクにさらされてしまいます。

なかにはボディービルダーに関する筋肉雑誌を信じて、無理な高負荷をかけたトレーニングをする人がいますが、雑誌で見られる筋肉のほとんどは、トレーニング以外の力も借りた結果であることが多いのも忘れないでください。

繰り返しますが、筋トレをするうえで最も大切で、最初にすべきことは、正しい姿勢を習得することに他なりません。