もしかしたら「隠れ不眠(睡眠不足)」かも?確認すべき5つの兆候とは

隠れ不眠の恐ろしさは、自覚されにくいために、知らず知らずのうちに心や身体機能のバランスを崩してしまうことです。

なかには、睡眠不足に気づいていたとしても、忙しさを理由に「まだ大丈夫」だと過信してそのまま放っておかれるケースも少なくはないようです。

しかし、専門家は、睡眠を犠牲にしていると、日常生活に支障が出るばかりか、いずれは深刻な健康被害を被る危険性があると警告を促しています。

ここでは、決して無視できない「隠れ不眠」を知るための手がかりとなる5つの兆候を紹介します。

甘いものや炭水化物が無性に食べたくなる

睡眠不足は、胃で産生される「グレリン」と呼ばれるホルモンの分泌を促します。

グレリンは、食欲を増進させるホルモンのひとつで、通常は空腹時に分泌されますが、睡眠不足の場合、実際にはおなかがすいていないにもかかわらず、すいたような気がして、食べ物への欲求を高めます。

特に、炭水化物や甘いものが食べたくなり、一度食べ始めると食べることをやめるのが難しくなります。また、脂肪を蓄積する働きによって、体重が増加しやすくなります。これが、睡眠不足が肥満を引き起こすといわれる理由です。

そして、グレリンとは逆に、食欲を抑制する働きのある「レプチン」の分泌は、睡眠不足になると減少します。レプチンは、グレリンとともに食欲を直接支配しているホルモンです。

動作が不器用になる

ある研究では、一晩徹夜(寝ないで過ごす)した場合、「眼(視覚)と手の協調性」が、(酒に)酔っぱらった人と同じレベルになることが分かっています。

視覚と手の協調性には、見たらすぐに反応したり、物の空間的位置を把握したりと、中枢神経系の複雑なつながりが必要となりますが、睡眠不足になると、その能力が著しく低下します。

肌が不健康になる

睡眠不足になると、コルチゾールレベルが急上昇します。コルチゾールは、ストレスに反応して分泌量を増加させるため、ストレスホルモンとも呼ばれていますが、肌の老化につながるホルモンでもあります。

コルチゾールが増加すると、肌の水分を保つコラーゲンが減少し、肌を乾燥させていきます。結果として、肌の弾力やハリは失われ、老化が促進します。

病気になりやすい

一晩の睡眠時間が、7時間未満になると、8時間寝ている人に比べて、3倍も風邪を引きやすくなるといわれています。

人は、睡眠中に、病気と闘うためのタンパク質を産生しています。そのため、睡眠時間が少ないほど、免疫力は低下していきます。

感情的になる

ある調査によると、35時間連続して起きていた人々は、マイナス思考に陥りやすく、ネガティブなイメージに対して、60%以上も反応を示しました。

脳のスキャンでは、感情をコントロールする働きをする脳の前頭前葉の領域が変化することも分かっています。

まとめ

人は、睡眠を十分にとることによって、肌の健康をはじめ、ダイエット、免疫機能、脳の働きなどに素晴らしい恩恵を受けることができます。

寝つきが悪く、睡眠時間が十分に取れない、または、睡眠の質が悪いなどといった問題で悩んでいる人は、深刻な睡眠障害に陥る前に、寝るときの環境を改善したり、準備を整えてみてください。

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