太るとなにがいけないのか?体重増加の本当の恐ろしさとは?

「太ったかもしれない」、「最近体が重い」、「服がきつくなった」。このような感覚は、おそらくほとんどの人が、今までに感じたことがあるでしょう。

しかし、太ったときに目で見て分かる外見の変化は、まだほんの一部分であり、実際には、体重増加によって、目には見えないからこそ恐ろしい「内臓脂肪」の肥大化をはじめ、体内では恐ろしい悪影響が出はじめているのです。

ここでは、実際に体重増加がもたらす体への悪影響やリスクについて分かりやすく紹介していきます。健康的な体重を維持することは、ときには難しいように感じるかもしれませんが、努力する価値は十分にありそうです。

内臓脂肪の増加による悪影響

体重が増加すると、外見上の変化だけでなく、体内の臓器の周囲にも脂肪がたまって、内臓自体の重量も増しています。

これは、内臓脂肪と呼ばれるもので、自覚しにくいものですが、気づかないうちに蓄積していくと、体内の代謝システムをひどく乱してしまう恐れがあります。

糖尿病のリスクを高める

まず、内臓脂肪は、代謝システムに関わるホルモンの分泌に悪い影響を及ぼし始めます。すると、食べ物の消化が遅くなり、しだいに代謝が悪くなっていきます。これは、体重が増えやすい体になることを意味します。

また、蓄積した内臓脂肪は、体内の糖代謝にかかわる善玉ホルモンと悪玉ホルモンのバランスを乱し、糖の代謝を行うインスリンの働きを抑制するようになります。それによって、血糖値が上昇しても、これをうまく処理して下げられなくなり、結果的に2型糖尿病を患いやすくなります。

高血圧になる

体脂肪が肥大化し、体が大きくなればなるほど、血圧は高くなります。体中に血液を循環させなければならないために、心臓を酷使するようになるからです。これは、脳卒中や心臓発作のリスクを高めます。

呼吸の問題

もし、首まわりに脂肪が蓄積し始めると、空気の通り道であるを気道を圧迫して、呼吸が困難になり、睡眠中に呼吸が止まる病気「無呼吸症候群」につながる可能性があります。

無呼吸症候群は、高血圧や心臓の問題、2型糖尿病、さらには死亡のリスクを高める疾患のひとつです。

関節のトラブル

体重が増加すると、その余分な体重を支えることで、関節が圧迫されて、変形性関節症のリスクが高まります。

変形性関節症になると、変形した軟骨によって関節に痛みを感じやすくなり、病気が進行すると、歩行が困難になることさえあります。そうなると日常生活にも支障をきたすようになります。

軟骨や関節は、一度変形してしまうと、元にもどすことはできないため、予防が大切なのです。

実のところ、体重のわずか5%を減らすだけで、心臓病のようなリスクを軽減できるといわれています。食事の半分は、野菜や果物を取り入れて、脂肪分の少ないタンパク質を選び、適度に体を動かすなど、体に悪影響が出るまえに、肥満の種を解消することを最優先に考えることが最善策だといえるでしょう。