「マインドフルネス」が世界のトップリーダー達の生産性を向上させる理由

2018年1月29日

「マインドフルネス」という心理状態を聞いたことがありますか?

この心理状態になるための訓練は、非常に簡単なうえ、得られる効果が非常に強力であるがゆえに、グーグルやインテルといった世界で活躍する企業のビジネスリーダーをはじめ、マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアンのようなアスリートたちの多くが、習慣として取り入れています。

あなたが国会議員やCEO、あるいは、シングルマザーであるか、子供が何人いるかどうかに関わらず、現代社会では、私たちはみな、日々やるべきことに追われ、不安やストレスのもとで生活しています。

これは、心の平安とは程遠いものです。

頭の中は、常にあれこれと処理すべき情報であふれ、心身は疲れ切っているにもかかわらず、実際にそれを認識している人はほとんどいません。

それでは、否定的な感情にふりまわされて正しい判断ができなくなったり、不安や恐怖が頭の中を混乱させたりして、ストレスはたまっていく一方です。

結果的に、それが感覚を鈍化させ、脳や身体のパフォーマンスの低下につながっていくのです。

ビジネスだけでなく、学校でのいじめや成績の低下といった問題が引き起こされていく可能性もあります。

そのため、ここでは、このような混沌とした精神状態を意識的に改善し、「マインドフルネス」な心の状態を得るための具体的なトレーニングのやり方や、それがビジネスリーダーをはじめ、学生や軍人、一般的な人々にもたらす非常に大きなメリットなどを、オハイオ州議会議員のティム・ライアン(Tim Ryan)氏がアドバイスしたものを中心に、分かりやすく紹介します。

世界のトップリーダー達は、心を鎮静させて、頭をクリアにすることが、生産性や心の知能指数を上げていくことを知っているのです。

マインドフルネスの効果

マインドフルネスは、心を訓練して、意識力を高めるためのものです。

これまで行われた研究によって、下記のような驚くべきメリットが得られることが証明されています。

マインドフルネスの訓練を通じて、自分の感情のプロセスが認識(自己認識)できると、それを冷静にコントロールして(自己制御)、管理するスキルが身に付きます。

それによって、心の安定を維持しやすくなり、ストレスから解き放たれて、心身の力が抜け、感覚や思考は研ぎ澄まされていきます。

免疫システムは改善し、体や脳が健康的に保たれるようになると、集中力や注意力は向上し、クリアなビジョンをもって、より適切な決断ができるようになっていきます。

それが、マインドフルネスによって、仕事やスポーツでのモチベーションやパフォーマンスが向上するといわれる理由です。

さらに、脳科学の研究では、脳の大脳皮質が変化し、記憶力や認識力が向上することも分かっています。創造力が向上し、能力が発揮しやすくなることで、仕事への満足度は高まります。

現在は、医療現場でも、ストレスマネージメントや睡眠トラブル、うつ病の治療などにマインドフルネスが取り入れられており、高く評価されています。

マインドフルネスのやり方

マインドフルネスの魅力はなんといってもやり方です。非常に簡単で、誰でも思い立ったときにすぐに日常に取り入れることができます。

それは、数分間の間、現在の瞬間に、全ての意識を集中させるだけでいいのです。携帯電話は置き、勉強や仕事をやめ、心の奥底でみえる世界を体験してください。

慣れるまでは、つい過去のできごとや、未来のできごと、不安感や恐怖感、否定的な心など、どうにもできないことをあれやこれやと考えてしまうかもしれません。

難しく感じるなら、呼吸に集中してみてください。おなかの膨らみや酸素が全身を巡る感覚、そして体を取り囲む空気や室温に、全ての感覚を研ぎ澄ませてください。

今、あなたの周りで、そして、内面で起こっていることに意識を高めていき、そこで感じる全てを素直にそのまま受け入れてください。

できる限り、自分の習慣や心の状態を把握するように努めてください。

心の中の状態は、砂と水が入り混じった大きな容器のようなものです。容器を振ると、水はにごり、中の様子を見ることはできません。しかし、時間の経過とともに、砂は底に落ち、ぼやけた視界はクリアになっていきます。

これが、あなたの心から雑念が取り除かれて、落ち着き始めた状態です。

実例

ティム・ライアン議員は、マインドフルネスが議会や彼のコミュニティに欠けていることに気付き、毎週月曜日、そして、投票の前に、このトレーニングプログラムを広めていきました。

マインドフルネスがどれほどのメリットをもたらすかを知っている彼は、このプログラムの研究や普及のために、360万ドル以上の資金を調達しています。

軍人が、外傷後の心的ストレスをより健康的に治療していくために、マインドフルネスを開始し、投薬の費用を大幅に削減した例もたくさんあります。

マインドフルネスによって、脳をクリアにし、適切な意思決定ができるようになると、暴力や非行から抜け出せる可能性があることも分かっています。

実際に、集中力や認知力を高める脳の部位にアクセスする訓練は、家庭内暴力やいじめで悩む子供を救うプログラムにも役立てられています。

最後に

ティム・ライアン氏は次のように言います。

「私が与えることができる最高のアドバイスは、ただ始めることです」

5分間アラームを設定して、テレビやパソコン、携帯電話などのすべての電子機器を遠ざけて、文字通り静かに5分間過ごしてください。

毎日たった数分行うだけで、物事に反応する(反射的に否定的に反応する)のではなく、対応できる(安定した心で建設的に応答する)ようになります。

起きているできごとに対して、反応する前に、少しだけ間をおいてみてください。

きっと、人間関係や仕事の生産性は向上し、想像以上の幸せを手に入れられるでしょう。

マインドフルネスを取り入れた全ての人が、賢明で、思いやりにあふれることを願っています。

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