オオカミの群れ「ウルフパック」によるウサギ狩り

2018年1月17日

オオカミは、通常「パック」と呼ばれる結束の固い群れを作って、仲間で助け合いながら子育てをしています。

狩りの成功は、次の世代へ命をつなぐことを意味します。

しかし、寒さの厳しい北の地方では、肉食のオオカミが、子供の成長を維持したり、群れ全体を食べさせたりするには食料があまりにも乏しいため、獲物の大きさが重要となります。

特に、狩りを成功させるどころか、獲物を見つけるのさえ難しい地域では、オオカミは、群れのために、仲間で親密にコミュニケーションを図って、できるだけ大きな獲物を狙う必要があるのです。

ここでは、エサを満足に食べられない北部地帯で、オオカミの群れ「ウルフパック」が、頭を使って巧みに狩りをする様子を紹介します。

オオカミたちは、単独で襲いかかるとしとめられない獲物でも、集団で狩りをすれば成功することを知っているのです。

オオカミの狩り

オオカミの群れは、仲間との重要なコミュニケーション手段のひとつである「遠吠え」で狩りの合図をした後、走り出しました。

平原では、オオカミが鋭い感覚で獲物を察知したとしても、遠くにいる獲物もまた、捕食者に気付きやすいという問題があります。

さらなる問題は、獲物が、この動画のように、信じられないほど機敏で、時速60kmのスピードで走るウサギのような動物であった場合です。

まずは、ペアのオオカミがウサギを狙い、そのうちの一匹が、ウサギのしっぽにかみつきました。

しかし、ウサギは、捕まりそうになるたびに、左右に機敏に方向転換するので、毛だけを残して逃げていきます。

何度もつかまりそうになりながらも、とうとうウサギは、オオカミの攻撃から身をかわして逃げ切ってしまいました。

次は、群れ全体の4匹で挑みます。足で負けるなら、数とチームワークで勝負です。

群れでの狩りの仕方

先頭の1匹がどんどん加速していき、ウサギを追い詰めると、残りの3匹のオオカミは、左右から追い込みます。

それによって、ウサギは、左右への方向転換が難しくなり、とうとう捕まってしまいました。

なんという頭脳プレーでしょう。オオカミの群れは、得意な持久戦と巧みな頭脳プレーで、見事にウサギを包囲し、狩りを成功させたのです。

されどウサギ1匹では、残念ながら群れ全体のおなかを満たすことはできません。

オオカミに関わる豆知識

第二次大戦下に、ドイツやアメリカの海軍が取り入れていた作戦で、敵の船を複数の潜水艦で攻撃したものを「ウルフパック(群狼作戦)」といいます。