なぜ夜になると熱が上がることがよくあるのか?

2019年8月20日

誰でも病気になるのは嫌なものです。

そして、病気になった人の多くが、昼間はけだるいだけであっても、夜になるとしばしば悪化すると感じているようです。

それは、思い込みなどではなく、実際に熱は、夜間に高くなりやすいといわれています。それは、私たちの体が本来、体内のかまどに燃料をくべる時間帯を備えているからです。

それでは、なぜ私たちの体の機能は、夜になると発熱に苦しむようになっているのでしょうか?

ここでは、夜に熱が上がりやすい理由について、体内時計が時間とともに体温を変化させる仕組みや免疫システムとの関係を中心に分かりやすく紹介します。

体温はどのようにして調節されているのか

体温は、脳の下側にある視床下部と呼ばれる小さな領域によって制御されています。

ここでは、この領域を通過する血液の温度を感知できるだけでなく、皮膚からの温度情報も受け取っています。

視床下部は、これらの温度情報と体からの化学シグナルをすべて使用して、体の内部温度を快適な37℃に調整しているのです。

しかし、たとえあなたが完全に健康であっても、体温は、一日中同じ温度に保たれるわけではありません。一日の体温は、摂氏0.5度から1度前後の上下幅で変動します。

それは、一般的に体内時計と呼ばれる「体の概日リズム」のおかげなのです。

体温における体内時計の役割

概日リズムは、視交叉上核、略してSCNと呼ばれる視床下部の小さな領域によって制御されています。この領域は、脳の他の部位からの入力とともに、目の神経細胞から受け取った光の明暗信号を受け取っています。

そして、通常は、この概日リズムによって、私たちの体の温度は、朝の4時頃に最低温度まで下がり、夜の6時頃に正常範囲の上限まで上がります。

この毎日の体温の変動サイクルは、病気になっても変わることはありません。

そのため、発熱中は、病気によって体温が上昇するだけでなく、この一日の体温変動によって夕方の時間帯には上昇傾向が続くのです。

それだけではありません。

概日リズムは、免疫系にも影響を与えています。

免疫システムが体温を上げる仕組み

発熱は発熱物質と呼ばれるものによって引き起こされます。体内において体温上昇作用を引き起こすこの物質は、発熱因子とも呼ばれ、いくつかの場所から放出されます。

たとえば、免疫反応として体を守るために働く「白血球」は、病原体をはじめとする侵入者を感知すると血流にこの発熱物質を放出します。

その他にも、病原体に感染した組織、または、コクシエラ菌(Coxiella burnetii)のように病原体自身から直接放出されることもあります。

しかし、どこから放出された発熱物質であっても、温度を調整する視床下部に体温を上げるよう指示するという点で効果は同じです。

そのため、免疫システムの1日のサイクルが夜間の体温上昇を後押しする可能性もあるのです。

それは、文字通り、免疫の働きをする血液細胞の白血球が夜間により多く存在することを意味します。

さらに、いくつかの発熱物質レベルが、夜になると急上昇する傾向があることも研究によって発見されました。

もちろん、この夜間の発熱パターンには例外もあります。

体温変化を知ることは大切

例えば、細菌性肺炎や腸チフスは、通常、そのような毎日の体温の変動パターンとは関係なしに、昼夜を問わず続く発熱を引き起こします。

また、ある種のマラリアは、毎日ではなく、2、3日周期に急激な発熱を引き起こします。

したがって、体温が時間を追ってどのように変化するかを追跡することは、医師が病気の原因を理解するのに役立つこともあるのです。

最後に

もし、あなたが、体の調子が良くなっているのか、それとも悪くなっているのかを知りたい場合は、毎日同じ時間に体温をチェックする必要があるでしょう。

おそらく体温が最も高い時間帯は、午後6時から8時の間ですが、もちろん発熱について心配なときは、必ず医療専門家に相談するようにしてください。

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