なぜ爪から健康状態が分かるのか?爪に現れる7つのサイン

あなたは、自分の健康状態を知りたくありませんか?

実は、爪の形や色、サイズに現れた変化は、みなさんが抱えているかもしれない体の異変に気付かせてくれることがあります。

たとえば、

  • 爪に縦や横の線ができた
  • でこぼこの溝ができた
  • 爪の先に亀裂(ひびわれ)ができる、反る
  • 白く濁ったり、黄色や青色に変色

こういった変化が、体の異変やその重症度をいち早く知る手がかりになるのです。

しかし、実際には、爪に関する情報があまりにも多く飛び交っているので、何が本当で何がうそか惑わされてしまう人も多いようです。

みなさんも、今までに、「半月がないと健康ではない」、「爪に白い点ができると幸せになる」などと聞き、一喜一憂したことがあるかもしれませんが、果たしてこれらは科学的にはどうなのでしょうか?

そこで今回は、自分の健康状態を見る目安のひとつとして役立つ「爪」について紹介します。

爪は死んだ細胞からできている

爪は、ただきれいに飾るためにあるわけではありません。

指先を保護し、指の先端でモノをつかみやすくする役割もあります。

たとえば、

  • 指先で小さなモノをつかむ
  • 力を入れてつまみ上げる
  • ボタンを押す
  • 歯につまったモノを取り除く

これらは全て、骨の代わりに支えてくれる爪のおかげなのです。

そして、驚くかもしれませんが、爪の正体は、なんと死んだ細胞の集まり。

というのも、爪母で生まれた細胞が、生まれてすぐに細胞の生命活動を支える「核」を失い(脱核)、空気に触れて硬くなりながら(角化)、指先に向けて押し上げられたものが爪。

爪の異変の多くは爪母の問題

根本に隠れている爪母(そうぼ)爪母では、常に新しい細胞が作り出されています

爪母は、白っぽくみえる「爪半月」

しかし、爪母が、なんらかの損傷を受けたり、病気で炎症が起こったりすると、いつもとは異なる形で爪が生えることがあります。

そのため、、爪母に影響を与える問題について知ることが、体内で起こっている問題の手がかりになるのです。

爪に入った横線や凹凸

爪母から新しい細胞ができない状態が続くと、爪が新しい細胞によって押し出されなくなってしまい、横線が生まれやすくなります。

その結果が、数ヶ月後に横線となって爪に出たり、でこぼこした爪になることがあります。

爪の成長が抑えられた要因としては、血液からの栄養不足が関係している場合が多く、体調不良やストレス、感染症、あるいは血液や肺、心臓などが重い病気にかかっている可能性があります。

体は、病気になると優先度の低い「爪を伸ばす」ことへの栄養を節約し、生命活動を維持するために使おうとするためです。

もしかすると、腎臓の機能が低下して、たんぱく質が不足しているのかもしれません。

爪の主成分は、皮膚と同じケラチンと呼ばれるたんぱく質です。

たんぱく質が不足すると、爪の強度が弱くなり、二枚爪や割れの原因になることもあります。

爪が白っぽく濁る

爪は感染症にもかかりやすい器官です。

爪が白く濁る原因として多いのは爪白癬(はくせん、つめみずむし)、または、爪カンジダ症といったカビによる感染症の可能性があります。

特にネイルアートをすると、爪の隙間に菌が入って細菌感染を引き起こしやすいようです。

また、貧血で、指先への血流が悪くなると、鉄分不足から爪が白くなったり、反ったり、ひび割れが生じやすくなります。

水分低下によるものかもしれません。

爪は、爪が乗っている皮下組織から水分が供給されています。ひどい場合は、脱水症の疑いも考えられます。

その他、抗生物質による影響、腎臓や肝臓の機能低下などが原因のこともあります。

爪の表面が点状に陥没

発疹(ほっしん)や湿疹(しっしん)などの皮膚疾患によって、爪の根本にある爪母が炎症を引き起こすと、新しい細胞が均一に作られずに、爪の表面が部分的に沈下してしまうことがあります。

爪が変色

爪のすぐ下には、毛細血管があるので、爪の色は、血液の状態が反映されやすくなります。

つまり、青色は爪の色ではなく、ほとんどが爪の下の皮膚の色の変化によるものです。

爪が青くなる場合の多くが、寒い日などに指先への血流が悪くなり、酸素が十分に届かなくなった状態です。

実際には、酸素が少ない血液は黒ずんできますが、皮膚への光の反射によって青っぽく見えます。

しかし、低酸素状態は、寒さからくるだけでなく、肺といった呼吸器系の病気やぜんそく、または、けいれんで血液が収縮し、発作的に動脈の血流不足が起こるレイノー病のサインを示すこともあります。

一方で、爪が黄色くなるのは、自爪の色の変化が多く、その多くが真菌感染症によるものです。その場合、不快な臭いを伴うことも。

また、慢性的な呼吸器疾患、疾患黄色爪症候群などもっと深刻な問題によって、爪の酸素供給量が減り、成長が抑えられたのかもしれません。

茶色や黒の線

リンパ系の疾患、皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の疑いはありますが、肌の色が黒っぽい人にはよく見られるものです。

日本人の場合、茶色っぽい色素沈着がみられることが多いようですが、いずれにしても、色が濃くなってきたり、幅が広くなったりしたら皮膚科など専門医に受診した方がよいでしょう。

最後に

私たちの体は、異変を起こした際に、末端の指先への栄養の供給を抑えて、優先度の高い部位に栄養を効率的に送って、異変に対処しようとします。

結果的に、爪は、栄養の状態や体調の変化が出やすい部位となり、自分の健康状態を見る目安の1つとされてきました。

それが健康のバロメーターと呼ばれる理由でもあります。

ただし、ここで紹介するものはあくまで典型的な例にすぎないものです。

上記を参考に、自分の爪の形や色で思い当たるところがあった場合は、必ず病院に受診し、医師による正確な判断を受けましょう。