ガソリンスタンドは将来なくなるのか?石油代替エネルギーの普及は影響する?

2020年9月13日

1888年の夏に、ベルタ・ベンツは、世界初の自動車に乗って、世界初の長距離旅行に出かけました。

ベルタ・ベンツは、メルセデス・ベンツを築いたカールベンツの妻。

そして、彼女はまた、世界初の実用的ガソリン車の燃料を使い果たした最初の人でもありました。

彼女の乗り物がもし馬だったら、厩舎(きゅうしゃ、馬小屋)のいずれかに立ち寄ればよかったかもしれません。

しかし、ガス欠の自動車が必要としたのは燃料で、その頃はまだガソリンスタンドが発明されていない時代。

幸いなことに、当時の薬局はリグロインと呼ばれる石油製品を販売していました。

一般的には、染み抜き剤として使用されるものでしたが、それは偶然にもベルタの車の燃料源にぴったりだったため、彼女は薬局に寄って、旅を無事に終えることができたのです。

それからというもの、ベルタと彼女の夫カール(ベンツ)の努力のおかげもあって自動車が普及するにつれて、薬局だけでなく、他の店もリグロインや他の石油ベースの燃料を販売し始めました。

その後、車の需要はますます拡大し、1900年代初頭には世界初の車専用のガソリンスタンドも建設。

今回は、このようにして黄金期を迎えたガソリンスタンドの未来について、これから電気自動車をはじめとする代替エネルギーによって生き残れるかを紹介していきます。

もはや車の燃料はガソリンだけではない時代へ

今日、馬小屋の代わりにガソリンスタンドが街中のあちらこちらで見られ、10億人以上の車の長距離運転を可能にしました。ガソリンスタンドの給油システムのおかげで、燃料切れの心配はほとんどなくなりました。

さて、自動車の出力に使われる「馬力」は、車をどれだけ早く目的地まで動かせるかを表した単位ですが、もともとは、機関車のパワーを当時の動力源を担っていた「馬」が引く力で表現したものです。

しかし、近年では、車の馬力の燃料となるのは、ガソリンだけではありません。

電気燃料、水素燃料電池、さらには圧縮空気で動く自動車もあります。

これらの非ガス代替品の中では、電気自動車が最も広く活用されており、車を充電できるスタンドも多くなりました。

もはや、近い将来のある時点で、電気自動車や他の燃料代替品を使った車が、ガソリン車に取って代わる日を想像することは難しくはありません。

しかし、まだガソリンスタンドを過去の栄光として考えるには早すぎるようです。

代替エネルギーの普及によるガソリンスタンドの将来

電気自動車が普及し始めているとはいえ、今日、道路上の200台の自動車に占める電気自動車の割合はまだ1台のみで、新車に関しては40台のうち1台という割合でしか購入されていません。

しかも、人が車を買い替えるスパンは短くはないので、道路を走る車の4分の1が電気自動車になるには、まだ20年はかかるであろうと予測されています。

そして、非石油燃料への完全な移行が到来したとき、ガソリンスタンドがなくなるかというと、それも考えにくいことです。

100年前、多くの厩舎がディーラーに改築され、新しいタイプの乗り物の修理店となったように、ガソリンスタンドは、新しい燃料のスタンドにシフトしていくだけで、車の燃料スタンドの中心という立場は変わらないと予想されています。

つまり、炭素排出量ゼロに向けてクリーンエネルギーがどのような媒体になろうともガソリンスタンドの将来は、まだまだ安定しているといえそうです。

参照元:

Will Gas Stations Survive?