実はウソ。シワや体型、物忘れなど老化の常識でよくある13の誤解

2020年10月31日


あなたは、笑うとシワが増えたり、年をとると認知症になったりするのは避けられないと思っていませんか?

このような「老化」に対するマイナスなイメージの多くが、実は誤った認識であることが分かっています。

ここでは、一般的によくいわれる以下の老化現象について

  • 年を取ると新しいことが覚えられない
  • 年の取り方は遺伝によってあらかじめ決められている
  • 認知症になるのは避けられない
  • ケガをしやすいから運動は避けた方がよい
  • 年をとると睡眠時間が少なくなる
  • 年々代謝が悪くなるから太る
  • 老化すると性欲がなくなる
  • 年を取ると気難しくなる
  • 老化とともに目が悪くなる
  • 高齢になると歯が抜けやすくなる
  • 薬の量が増える
  • 笑うとシワができる
  • 食べる量を減らすと長生きできる

そのほとんどが間違っていることを、世界屈伸の医学部をもつジョンズ・ホプキンズ大学の老人病学者、アリシア・アルバージュ博士とジェロケア・ホーム病院のCEOであるエビ・オフリー博士による対談をもとに紹介していきます。

年を取ると新しいことが覚えられない


年を取ると、たしかに物覚えが悪くなったように感じることがあります。

特に、あまり馴染みのないことに関しては、覚えるのに時間がかかってしまうようです。しかし、一方で、年齢を重ねるごとに、抽象的なことを理解する力は高まるといわれています。

オフリー博士は、それらをただ、若者と高齢者の「違い」だと考えています。

驚くかもしれませんが、年の功という言葉もあるように、年を取って、経験を積んできた年配者の方が、より早く物事を理解する傾向があるというのです。ただし、テクノロジーが関わると、理解するまでには時間がかってしまうようです。

どのように年を取るかは 遺伝子によって決められている


これは、アルバージュ博士が特に好む話題の一つです。

博士は、遺伝子を私たちが思っているよりも重要ではなく、ライフスタイルこそが重要だと考えています。

私たちは、遺伝子をオンにしたり オフにしたりする能力を持っています。

どのように食べ、どのように眠り、どのように生き、どのように愛するか、そして運動の仕方などが、老後に最大の違いを生むのです。

若い頃からの習慣が、老化の進行に重要な役割を果たしています

認知症になるのは避けられない


認知症は、決して避けられないものではありません

認知症は、老化の正常な部分でもありません

記憶力や計画、方向づけ、移動などで問題があるようなら、何らかの原因のサインかもしれないことを理解しておくことが重要です。もしかしたら、何らかの疾患が隠れている可能性もあります。

実際に、認知症になるのは高齢者のごく一部だといわれています。

そのため、物忘れがひどい場合は、その根本原因を探ることで解決できることもよくあります。

年を取ると、怪我をしやすいから運動してはいけない


基礎疾患がある場合、運動が怪我のリスクへの影響になるので、注意を払わなければなりません。

しかし、年を取ったからといって怪我のリスクが高まるわけではありません

トレーニングチューブやゴムバンドを使った運動など、寝たきりになったり、車椅子生活になったり、どのような状況にあっても、それぞれに適した運動方法はあります

年を取ると睡眠はそれほど必要ない


睡眠は常に必要です。

自分にとって必要な睡眠量を知る方法は、翌朝の自分の状態を把握することです。

体の調子ややるべきことなどを考慮にいれて、睡眠時間を調節してください。

ただし、年を取ると、たいていの場合は時間に余裕がでてくるので、昼寝をすることで実際に必要とする睡眠時間以上に寝ていることが多いようです。

一日の大半を寝て過ごすと、夜が眠れなくなるので、その場合は、日中の習慣を調整することで、自然と睡眠時間も安定してきます。

年を取ると代謝が落ちるから太る


多くの人が、高齢になると太りやすくなると感じていますが、それは代謝が遅くなるからではなく、活動量が減っているという場合が多いようです。

私たちは、年齢を重ねても、活動的である必要があります。

長い人生の中で、代謝も維持しなければなりません。

活動によって代謝を維持することは、人々に力を与え、老いを感じさせないカギでもあります。

年を取ると性欲を失う


これはちょっと興味深いことで、高齢とともに性欲を失っているとしたらそれ自体が慢性的な状況が原因かもしれません。

服用している薬が関係している可能性もあります。

人との関係は時間の経過とともに変化していきます。

人との関係において何が重要になるのかは、時間の経過とともに変化したり、進化したりするものです。

つまり、ただ興味の違いや愛情表現の仕方が変わっただけの可能性もあるので、お互いの関係が変化したからといって、性欲がないとは限りません。

そして、繰り返しになりますが、性行為を昔ほど快適に感じなくなったのには、基礎的な疾患が隠れている可能性も考えられます。

年を取ると気難しくなる


アニメや映画では、しばしば年を取った人が気難しい老人として描かれますが、これはステレオタイプの見方です。

オフリー博士は、次のようにいいます。

患者さんの大多数は、気難しいのではなく、子供たちが自立して家を出たことからくる憂鬱で不安な気持ち(空の巣症候群・からのすしょうこうぐん)のせいで、悲しそうな顔をしている

不機嫌や気難しい姿は、決して老後の特徴ではありません

ただ、慢性疾患や生活環境などから、高齢者の方がうつ病になる可能性が高い可能性はあります。

そして、それらは、高齢者の過敏性として現れることもあり、それを気難しい気質と勘違いしているかもしれません。

高齢化とともに目が悪くなる


視力を失うというのは、通常、他の臓器の問題にも関連しています。

つまり、血行不良や糖尿病、高血圧や脳卒中といった基礎疾患のサインでもあるのです。

視力は、時間の経過とともに変化しますが、それを目が悪くなることとひとくくりにするのは適切ではないでしょう。

ときには、単なる視力の低下ではなく、特定の視覚障害を持っている可能性もあります。 その場合は、矯正手段を活用するなど、できることはあるので専門医に相談してみてください。

年を取ると歯が抜けやすい


「戦時中に戦争の準備をするな」ということわざがあるように、私たちは老いる前から老後の準備をすることができます。

大抵の場合、人は、自分の体は大切にしますが、口腔内の健康をおろそかにしているように見えます。

そして、それが老後に歯を失う原因につながってしまうようです。

あなたの歯は、体の他の臓器と同じようにとても大切なので、良好な状態でキープしておく必要があります。

年を取ると薬の量が増える


これは、残念ながら一部真実です。

とはいえ、必ずしも薬を服用しなければならないわけではありません。

今日は、年配の方がより多くの医療を受けられるようになりましたが、やはりなによりも大切なのは、睡眠の取り方や運動の仕方、食事といった生活スタイルです。

たとえ薬を飲んでいても、生活スタイルを変えることで、服用を止められる可能性はあります。

医療機関を受診している人でも、理想的には年に数回、医師に「この薬はまだ必要ですか」と聞いてみてください。

もし必要だとしても、同じ量を必要としているのか、他に何ができることはないかを模索してください。

アルバージュ博士は、健康的な生活をしているお年寄りは、薬を必要としない可能性が高いことには注目すべきだといいます。

笑わないことで シワは防げる


安心してください。シワは、笑顔のせいではありません。

たとえ、要因の一つだとしても、私たちは本当に笑顔をやめるべきだとは思えません。

笑顔には、たくさんのメリットがあるからです。

シワは、コラーゲンの損失や水分不足などが原因であることがほとんどなので、決して笑顔を絶やさないでくださいね。

シワが気になる方は、笑顔を止める代わりに水分補給をしてください。

野菜や果物をたくさん食べて、体の内側からシワを防ぎましょう。

小食の方が寿命が延びる


分かっているのは、食べる量よりも、摂取するカロリーの種類が重要だということです。

私たちの体は、ブドウ糖で動いているのでより純粋なブドウ糖源を摂取すればするほど良いのです。

最も取り入れやすいブドウ糖源といえば、果物かもしれません。

少量のサラダのようなものではなく、たくさんの果物や野菜で食事の割合の多くを占めてください。

一年中新鮮な野菜を手に入れるのは難しいので、場合によっては食費が高価になることもありますが、必ずしもオーガニック食品を食べなさいとまではいわないので(できればその方がよいのですが)、好き嫌いなく、どのような種類の果物や野菜でも食べられるようにしましょう。

最後に


老化の問題に関しては、老後に向けての準備が成功の鍵です。

それは、年を取る前に形成されるあなたの習慣の確保、つまり、あなたのライフスタイル、何をするかですね。

健康で長生きするためには、老化に向けての心構えや態度を整えてください。

私たちは、老化とは衰えや他人への依存だという考えを持っています

しかし、老化は人生の美しい場面です。

人に恩返しや貢献ができるようになり、より賢くなっていく時期なのです。