妊娠する確率の高い日とは?

2011年4月17日

妊娠したい人だけでなく、したくない人にも役立つ排卵の仕組みと月経(生理の)サイクル(排卵周期)について紹介します。

ほとんどの人が、妊娠する確率が最も高いのは、排卵日だと答えますが、実は、医学的な統計からいうと、排卵日の3日前から前日までの3日間になります。この時期に避妊をしなかった場合、妊娠する確率は、普段より30%も高くなります。

普段の女性の膣内は、外から侵入した雑菌を退治するために酸性度が高く、精子にとっては生き残りにくい環境ですが、排卵日が近づくと、アルカリ性になり、精子が活動しやすくなるためです。

そのため、妊娠を考えている女性にとって、排卵日を正確に把握することが、妊娠への最善のタイミングを知る重要な手がかりになります。

月経周期にみる妊娠する確率

医学的な統計から妊娠する確率をみると、生理1日目から7日目まではほぼ1%未満、そして、8日目から14日目(生理後1週間の間)に劇的に上がります。

そして、14日目から21日目にかけて徐々に下降してはいきますが、妊娠する確率はまだ高いままです。

それから次の生理がはじまるまでは、比較的低い水準になります。

以上のことから、生理が始まって9日目から19日目までの間は特に妊娠しやすい時期なので、妊娠したくない場合は、注意が必要になります。

排卵の仕組みについて

ここからは、妊娠するためにはなくてはならない排卵の仕組みを、月経周期(排卵周期)に照らし合わせて紹介します。

ひとつの卵巣の中には、何百、何千という数の卵胞がぎっしりと未成熟卵と一緒に存在します。

月経周期の平均は28日で、まず、最初の7日間にたくさんある卵胞の中からほんの数個だけが成長を始めます。

そして、2週目には、成熟した数個の卵胞のうち、1つだけを残して他は劣化します。その後は、この1つの優勢な卵胞だけが、栄養を蓄えて成長を続け、妊娠に備えて約12日目くらいに大量のエストロゲンホルモンを血中に分泌し、子宮の準備を促します。このエストロゲンが脳に到達すると、脳が大量の黄体形成ホルモンを分泌します。

3週目(14日後)になると、黄体形成ホルモンの影響で卵胞が急成長し、卵管のひとつを引き寄せて、卵管の端の繊毛が卵胞を包み込みます。

4週目には、卵胞から卵子が離れ、排卵が起こります。この時、流れ出た卵子を卵管の表面の繊毛が受け止めて、筋肉の収縮で子宮まで卵管の中をやさしく運びます。

排卵後の卵子は約12時間から24時間しか生存することができないため、この間に受精ができなかったら、そのまま消失し、月経時に流れ出ます。これが生理です。

卵子が生きている間に精子と受精すれば妊娠となります。ちなみに精子は子宮内で約3日間は生きることができます。

黄体(おうたい)形成ホルモンの役割

黄体形成ホルモンには、体温を上げて、子宮を妊娠しやすい状態に準備する大切な役割があります。

もし、体温が上がりにくかったり不安定な場合は、この黄体形成ホルモンの分泌がスムーズに行われていないため、妊娠しにくい可能性があります。

黄体形成ホルモンの分泌がスムーズに行われると、基礎体温を測った時に、一度体温がぐっと低くなり1日から2日かけて上昇することが分かります。

一般的には急に体温が下がった日が排卵日だといわれています。この3日前から排卵日の前日までの3日間が一番妊娠しやすいタイミングです。