急に産気づいてしまったときの対処法

2011年6月 8日

もし、病院以外の場所で、医師がそばにいないにもかかわらず妊婦が急に産気づいてしまったら。

これは他人事ではなく、誰にでも起こり得ることです。

そのような状況に備えて、ここでは、車やタクシーでの搬送中や予定外の場所で妊婦が急に産気づいてしまったときの対処法や準備物、産後の応急処置の注意点を分かりやすく紹介します。

まずは落ち着いてください。そして下記の手順に従ってください。決してパニックになって赤ちゃんやへその緒(臍帯)を引っぱらないように注意しましょう。

急に産気づいたときの注意点

外出先や病院から離れたところで、妊婦が急に産気づいたときに最も大切なのは、なによりも落ち着くことです。パニックになると、判断を誤ってしまう危険性があります。

もし、車での移動中に産気づいた場合は、まず、安全な場所に車を止めて、かかりつけの病院や119番に電話をしてください。

出産が始まった妊婦をむやみに動かすのは危険なので、決して自分たちだけの判断で車を運転して病院へ行かないでください。

いざというときに備えておきたい準備物

  • 清潔なシーツ(清潔なブランケットやバスタオル、無ければ新聞紙)
  • タオル
  • きれいな服
  • 手の除菌用ローション
  • 石鹸
  • 紐(無い場合は靴紐で代用)
  • 清潔なハサミ

急に産気づいたときの対処法(赤ちゃんの取り出し方)

もし、赤ちゃんの頭が見えても動揺しないでください。

素人が無理に引っ張りだそうとしたり、へその緒をひっぱったりするのは、赤ちゃんに後遺症を残す可能性を高める非常に危険な行為です。

やり方

シーツを敷いて、妊婦の体勢を決める
まず、妊婦の背中にクッションを置き、お尻の下にシーツや未読の新聞紙を敷いて、膝を曲げた楽な姿勢で座らせます。
シーツや新聞紙がない場合は、タオルや衣服でも構いませんが、必ず清潔なものを用意してください。
母親に呼吸を促す
妊婦に「深く息をして」と声をかけます。もし子宮口があまり開いてない場合は、まだいきまないように促しましょう。
赤ちゃんの頭を支える
膣口が10cm開いたら、頭が出て、その後肩が出ます。肩まで出てきたら、勢いよく足まで出ることがあるので、落とさないようにやさしく頭を支えます。
へその緒はそのままにしておく
へその緒は、引っ張り出したり勝手に切ったりしないで、処置は必ず医療従事者に任せてください。
赤ちゃんの鼻や口周りをきれいにする
赤ちゃんの鼻や口周りを清潔な布で拭き、呼吸がしやすいようにきれいにします。
もし、生まれた後に30秒から1分たっても泣かず、息をしていないようなら、赤ちゃんの背中をやさしくさすり、足を指先ではじくように刺激します。それでも反応がない場合は、口に息を吹き込んであげます。
タオルで包んで暖かく保つ
生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節がうまくできないので、タオルで包んで母親の胸に抱かせて暖かく保ってください。
授乳させる
母親が赤ちゃんに母乳を与えることで、胎盤が出やすくなり、また、出血がおさえられます。胎盤は、無理に引き抜こうとしないで、自然に出てくるのを待ちます。
胎盤が出てきたら、へその緒が繋がれた状態のまま、胎盤をタオルで巻くかビニール袋に入れて、後で医師に見せます。
かかりつけの病院か119番に電話する
かかりつけの病院か119番に電話で指示を聞き、病院まで安全に搬送するか、救急車を呼びます。

へその緒が首に巻き付いている場合の対処法

もし、へその緒が赤ちゃんの首にしっかりと巻き付いて、呼吸を妨げているようなら、糸や紐、デンタルフロス、靴紐などで結んでから切ります。

まず、赤ちゃんのおへそから10cm、そして、20cm離れた2ヵ所を結んで止血した後、その間を切り、ゆっくりと首からへその緒を外します。切る場所が、結び目から近すぎないように注意してください。