夜通し寝るようになる赤ちゃんの寝かしつけ習慣

2011年7月19日

母親にとって、赤ちゃんが何度も夜中に起きて寝不足がつづくのは、想像以上につらいものです。

頑張れば頑張るほど、睡眠不足で心身ともにくたくたに疲れ切ってしまい、日中の世話に支障が出ることさえあります。

そこで、ここでは母親がまとまった時間の睡眠がとれて少しでも楽になれるように、赤ちゃんが夜通し寝れるようになる方法をできるだけ詳しく紹介します。

ポイントは、赤ちゃんが、自分の力で寝る習慣を作る寝かしつけ方と睡眠トラブルに結びつく悪い癖を改善することです。

赤ちゃんが、夜中にほとんど起きることなく朝までぐっすり寝れるようになると、母親が楽になれるだけでなく、赤ちゃんの成長ホルモンが十分に分泌されて、脳や体の発達にも大きなメリットがあるので下記をぜひ役立ててください。

赤ちゃんが夜通し寝るために知っておきたいこと

赤ちゃんの体の機能は、生後2ヶ月たてば、5、6時間くらいはたて続けに寝られるように発達します。ただし、母乳の場合は、消化が早いので生後3ヶ月までは夜通し寝ることは難しいようです。

また、哲学博士のJames J. McKenna氏によると「生物学的に赤ちゃんは、夜通し寝ることを必要としないだけで、夜中に起きて母乳を飲んでは寝るの繰り返しが自然な姿である」といいます。

そのため、親のスケジュールや希望を優先して、赤ちゃんに早い段階から無理をさせるのではなく、新生児期から体の発達を考慮に入れて、寝かしつけ方法などを工夫しながら、環境を整えてうまく導いてあげることが大切になります。

睡眠の質を高めるための寝る前の準備

赤ちゃんが寝る時の環境を整えて、うまく導いてあげることができれば、早い子で、生後4ヶ月くらいから夜通し寝ることができるようになります。

不快感をなくす

寝つきが悪くなるので、おなかがすいていないかやおむつが汚れていないか、また、疲れすぎていないかを確認します。

温度調節について

赤ちゃんが寝る部屋の温度は20度前後が理想です(冬は16度から20度)。

赤ちゃんは、体温調節の機能が未発達なため、厚着をさせたり布団をかけすぎたりすると寝苦しくて起きることがよくあります。首の後ろを触って汗をかいていないかを確認して、必要に応じて温度を調節してください。

夏は、適度に冷房を取り入れて心地よい環境を整えましょう。この時、赤ちゃんに直接風が当たらないように風向きを調節します。暑すぎたり湿度が高いと、睡眠態勢に入りにくく、眠りが浅くなります。

冬は、手足が冷えると眠りに入りにくくなるため、手足を触って冷たい時は、やさしく握って温めてあげてください。

おむつ交換について

赤ちゃんは、夜中にたくさんのおしっこをします。

不快感から目を覚まさないように吸湿力の高い紙おむつを選びましょう。おむつにおしっこをたくさんしている状態だと、夜中に目を覚ましたり、眠りが浅くなることがあるため、必要に応じて夜の授乳時に交換します。

寝かしつけ方

SIDS(乳幼児突然死症候群)を予防するため、特に新生児は仰向け寝が推奨されています。

また、泣いている赤ちゃんを放置するのは、親への信頼感をなくす要因となるため、推奨しない専門家もいます。

実は、新生児のうちの夜泣きは、母親のおなかの中で、温かい羊水に包まれていた頃の心地よい環境を求めて泣くことがほとんどだといわれています。

下記を参考に、赤ちゃんが安心して眠れるように上手に寝かしつけてあげましょう。

抱っこ

赤ちゃんを抱っこしながら歩いたり、バランスボールの上に座って揺らしたりすると眠りにつきやすくなります。

これは、おなかの中にいたときから、母親の動きに合わせてよく揺らされていたことに関係するようです。

しかし、寝かしつけにおいて大切なポイントは、完全に寝入る前に、布団やベビーベットに入れることです。

そこからは赤ちゃんが眠りにつくまでやさしく話しかけたり、音楽やメリーをつけたりして、側で見守ってあげましょう。

こうすることで、赤ちゃんが誰の手も借りないで、自分の力で目を閉じて眠りにつく習慣をつける訓練ができます。

スリーパーを活用

特に新生児期は、スリーパーやおくるみで体をすっぽりと包むとよく眠る傾向があります。

これは、母親のおなかの中にいたときに近い状態にすることで赤ちゃんを安心させたり、モロー反射を防いだりする効果があります。また、掛け布団が顔にかかって窒息するのを予防する効果もあります。

モロー反射とは、月齢が低い赤ちゃんによく見られるもので、寝ながら手や足を反射的に動かすことで、それが原因で起きることがよくあります。

寝る前の儀式を習慣化

寝る前に絵本を読んだり、子守唄や音楽を聴かせたり、抱っこをしてロッキングチェアで揺らすなど、決まった習慣を作って毎日実行すると、睡眠に向けて心身の準備が自然と促されるようになります。

夜中に起きた時の対処法

赤ちゃんが夜中に起きた時に、ミルクでもなく、おむつも汚れてない場合は、すぐに抱きかかえないで、そのままやさしく撫でて側で落ち着かせ、まだ寝る時間であることを教えます。

一度興奮してしまうと、再び睡眠態勢に入るのが難しくなるので、音楽や子守歌を聴かせて、まずは落ち着かせましょう。

睡眠トラブルに結びつく悪い癖

下記に、良かれと思ってやっていても、実は、赤ちゃんが自分の力で寝るのを妨げてしまっている悪い習慣作りについて紹介します。

ドライブしながら

車のチャイルドシートで寝かせるクセをつけると、車の振動がないと眠れなくなり、毎晩ドライブに出かけるようになってしまいます。

授乳しながらや抱っこをしながら

ミルクをあげることや抱っこが、寝る行為と直接結びつくように脳にインプットされてしまうため避けましょう。

睡眠トラブルの改善策や成功例

実際に、赤ちゃんがよく寝るようになったという成功者の改善策を紹介します。まず、安心して寝ることができる環境作りから見直してみましょう。

  • パジャマを綿100パーセントに変えた。
  • ぐっすり眠るまで赤ちゃんの胸に手を当てる。
  • 母親の匂いがするものを握らせる。
  • 父親が横にしっかりと寄り添う。
  • 規則正しい生活を心がけ、日中はスリングや抱っこひもに入れて散歩をしたり、日光浴をさせる。
  • 扇風機などの機械音や、ある程度の日常の音がする方がよく眠る。
  • 夜中に起きたら、別の部屋に移動させ、環境を変えて再度寝かせる。
  • 人形ややわらかいタオルなど、お気に入りのものを手に持たせる。この場合は、顔に覆いかぶさって窒息しないように注意してください。
  • パジャマを綿100パーセントに変えた。
  • 昼間は、3時間以上続けて昼寝をしないようにし、生活音を聞かせて昼夜のリズムを逆にしない。
  • ゲップやおなかのマッサージでガスを抜いておく。

睡眠不足の母親が少しでも効率よく寝る方法

最近の研究によって、6分間の昼寝が、疲れた体をリフレッシュさせる効果があることが分かってきました。赤ちゃんの昼寝の時間などを活用して、効率的に昼寝を取り入れてみてください。

もし、夫や親など、子育てを手伝ってくれる人がいる場合は、夜の授乳を予め搾乳しておいた哺乳瓶で代わりにあげてもらうようにお願いしてみましょう。

寝る前や夜中1回目の授乳なら、代わってもらう人の睡眠への支障も少なく、母親がまとまった睡眠時間を取る手助けにもなります。