前乳と後乳の違いと後乳を飲ませるメリット

2011年10月 4日

母乳は、1回の授乳で、飲み始めに分泌される前乳と後半に出る後乳では栄養の質(主に脂肪分)が異なるのを知っていますか?

もし、赤ちゃんが夜中に起きずに、まとめて寝て欲しい場合は、脂肪分の多い後乳を飲ませるのがポイントになります。

実際に、夜中に何度も起きて授乳を必要としていた赤ちゃんが、母乳の与え方を変えるだけ(後乳を十分に与える)で、夜の睡眠が十分にとれるようになったという話もあります。

ここでは、前乳と後乳の成分の違いや後乳を赤ちゃんに上手に飲ませる方法について分かりやすく紹介します。

前乳と後乳の成分の違い

前乳も後乳もたんぱく質やミネラルなどの栄養成分はほぼ同じですが、脂肪分に大きな違いがあります。

授乳の始め頃に出る前乳は、脂肪分が少なくラクトース(乳糖)を多く含んだ甘い母乳で、後半になって出る後乳は、脂肪分が多く、濃厚でクリーミーな成分に変わります。

母乳の脂肪分の含有量は、赤ちゃんの満腹感と深い関係があるため、もし、おなかを頻繁にすかせてよく眠らなかったり、体重増加が少なかったり、未熟児で生まれた場合には、後乳をしっかりと飲ませるとよいといわれています。

また、後乳には脳の発達を促すホルモン物質が多く含まれているため、ぜひ一回の授乳で後乳までしっかりと飲ませてあげてください。

左右両方の母乳から前乳だけを飲ませ続けると、授乳間隔が短めになるだけではなく、ラクトース(乳糖)を摂取しすぎることからコリックになりやすくなります。

後乳を上手に飲ませる方法

授乳の時に、前乳と後乳をバランスよく飲ませるのがポイントです。

一般的に左右両方の母乳を10分ずつ飲ませるのが標準ですが、これで後乳まで達しない場合は、片側のみを全て飲ませきってから、次の授乳の時に、反対を飲ませるように調節します。先に前乳を搾乳してからあげるのも一つの方法です。

赤ちゃんが生まれて間もない頃の母乳は初乳と呼ばれ、たんぱく質や抵抗力を高める成分が豊富に含有されています。そして、生後1ヶ月あたりから徐々に脂肪分や糖分を多く含むようになっていきます。

ちなみに、赤ちゃんは本能的にどれくらい母乳を飲むとおなかが満足するかが分かっているそうです。

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