あまり知られていない子供の風邪薬の正しい知識

2012年3月24日

風邪薬のメリットとデメリットを考え、子供に服用させる時の正しい知識や注意点について紹介します。

風邪薬は、鼻づまりやのどの痛み、咳などの症状を和らげるためのもので、風邪そのものを治すものではありません。

風邪薬の服用は、あまり効果がないため、欧米では、ほとんど飲まないといわれています。また、多用することで、子供が成長する過程でつけていかなければならない免疫力や自然治癒力を弱めたり、腸内バランスを崩すこともあります。

子供への抗生物質の処方について

日本化学療法学会は、風邪のほとんどがライノウイルスやアデノウィルスといったウイルス性の感染症で、細菌を殺すために処方される抗生物質は効果がないと示しています。

また、アメリカのFDA(食料品や医薬品の認可や取締りをする食品医薬品局)は、「4歳までは薬を服用させない方がよい」と紹介しています。

しかし、ウィルス性の感染症は、風邪と症状がよく似ており、病院でも判断が難しいため、実際には必要なくても抗生物質が処方されることが多いようです。

風邪薬のメリットとデメリット

どうしても明日のテストを受けなければならない時や休めない行事に参加するような時に、風邪薬で症状を一時的に抑える目的で使用するにはメリットがありますが、デメリットもあるため、安易に服用しない方がよいといわれます。

風邪薬や抗生物質は年々進化するため、現段階の話ではありますが、風邪の時に、薬を服用することで引き起こされやすい体への悪影響を下記で紹介します。

  • 抗生物質は、悪い菌だけでなく、腸内バランスを整える善玉菌や体に必要な菌までも殺してしまうため、免疫バランスが崩れ、アレルギーを引き起こしやすくなる。
  • 成長期につけていく免疫力、自然治癒力を弱める。
  • 常用によって薬への耐性ができると効きにくくなり、量が増えたり、他の薬に変更せざるを得なくなることもあります。

注意)新生児や乳児の熱が高かったり、機嫌がひどく悪い場合は、合併症の危惧があるため、医師の受診を受けましょう。

一般的にただの風邪なら、薬を服用しなくても、体を温かくして湿度を保ち、水分補給や栄養、睡眠を十分にとって安静にすると1、2週間でおさまります。

風邪の諸症状への対処方法は、赤ちゃんの鼻づまりを治す方法で詳しく紹介しています。

風邪薬の服用の注意点

  • 風邪薬を処方する際に、医師がもとにするのは年齢や月齢ではなく体重です。時間や回数、量を守り、勝手に変更しないこと。
  • 賞味期限切れ、大人用、他の人に処方された風邪薬は決して使わないでください。
  • アスピリンや痛み止めは医師の許可無しに子供に服用しない。
  • 誤解されやすいのが「食間」という表記で、これは、食事と食事の間を意味します。具体的には、食後2、3時間後を目安に飲ませましょう。
  • のどの途中で引っかからないようにたっぷりの水で飲みます。
  • 現在服用中の薬がある場合は、必ず医師に伝えること。最近は、投与量と種類が記載された薬手帳が発行されるので、治療状況を把握するために、携帯しておきましょう。