赤ちゃんのうつぶせの練習を安全に、効果的にする方法

2012年11月 1日

赤ちゃんにうつぶせの練習をさせることは、体の発達やバランス感覚を養い、視界を広げて脳を刺激するなど、数多くのメリットがあります。

そうはいっても、慣れないうちは苦しそうに見えたり、まだ首もすわっていないような赤ちゃんをうつぶせにするのは怖く不安に感じてしまうことがよくあります。

ここでは、赤ちゃんの心身の発達を効果的に促すといわれるうつぶせを安全に行うための練習方法(時間帯や回数、取り組み方)や補助のやり方、親が知っておくべき注意点について、アメリカの医師Dr.Marleigh Moscatelのアドバイスを元に、分かりやすく紹介します。

下記を参考に、生後1、2ヶ月経った頃から、毎日うつぶせで過ごす時間を作ることをおすすめします。

うつぶせの効果やメリット

現在は、赤ちゃんの突然死(SIDS)を予防するために仰向け寝が推奨されており、うつぶせにする時間がほとんどなくなっているようです。

しかし、うつぶせの姿勢は、赤ちゃんの胸と腕の筋肉を刺激して、体のバランスをとったり、首で頭を支える力を鍛えて、寝返りやハイハイに向けて体の発達を促すトレーニングとして、とても有効だといわれています。

また、未発達でやわらかい赤ちゃんの頭蓋骨は、いつも同じような姿勢の仰向けで寝ると、変形しやすいため、赤ちゃんが起きている間だけでも、できる限りうつぶせにしてあげることで絶壁頭症(頭の変形)を予防することができます。

うつぶせの練習

うつぶせの練習は、赤ちゃんが機嫌が良い時を選んで、一日に3分から5分を目安に数回(合計30分)行います。

最初のうちは、腕や首の力が弱く、自分の力で体を支えることができないため、慣れない体勢に戸惑ったり、機嫌が悪くなることもよくあります。

そのため、タイミングとしては、比較的機嫌のよいお昼寝後のオムツ替えの後がおすすめです。おなかがすいていたり、疲れていたり、眠たくて機嫌が悪い時は避けます。ミルクを飲んだすぐ後に行うと、吐くことがあるので注意してください。

外出時でも、ブランケットを持ち歩くと、いつでもどこでもうつぶせの練習をすることができます。

やり方

赤ちゃんの発達に合わせて、様子を見ながら少しずつ、腕で上体を支え、首で頭を支え、足を思いっきりキックできるうつぶせの時間を増やしていきましょう。

まだ月齢の低いうちは、胸の下にタオルを巻いたものを置いて補助します。

また、顔の前や下に、鏡のついたおもちゃを置いたり、音の出るおもちゃを鳴らすと、不思議そうに眺めるかわいい姿を見ることができます。

大人が仰向けになっておなかの上に赤ちゃんをうつぶせの状態でのせるのもよいでしょう。

うつぶせの補助方法

赤ちゃんの体勢を仰向けからうつぶせに変える時は、まず、左手の親指と人差し指で赤ちゃんの首の下を持って、人差し指と中指で右腕を挟み、頭が前後にがくんと揺れないように、首とあご、頭をしっかりと支えます。

そして、手の平全体でおなかを支えながら、腰からお尻に右手を添えて、ゆっくりとやさしくうつぶせにし、赤ちゃんの呼吸を妨げないように、顔の向きを横にします。

その後、片手で赤ちゃんのおなかをやさしく支えながら、上半身や足を軽く上下させて、胸を浮かせて体を起こす感覚を覚えさせます。

仰向けに戻す時は、股の間に左手を入れて上半身を支え、右手で頭を支えながらゆっくりと動かします。

注意点

専門家によると、生後1ヶ月を過ぎた頃からうつぶせの練習を始めることができるようです。

しかし、2ヶ月未満や首がすわらないうちは、まだ腕や首の力が弱く、自分で顔の向きを変えることができないため、布やおもちゃ、枕やクッション素材の物が鼻や口を覆って窒息することがあるので以下の点に注意し、安全を確保して行いましょう。

  • 鼻や口を覆うものは顔周辺に置かない。
  • うつぶせの間は、必ず顔を横向きにし、呼吸がしやすい体勢になっているかを確認する。
  • 赤ちゃんをうつぶせにしたまま他の用事をしないで、誰かが必ずそばで見守る。
  • やわらかい布団やマットレスの上では行わない。