妊娠中の魚介類の食べ方と水銀が胎児に与える影響

2012年12月12日

魚介類に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、胎児の脳の発達には欠かせない栄養源ですが、妊娠中には、食べていいものと、あまり食べてはいけないものがあります。

特にマグロや青魚は、水銀が含まれている可能性が高いため、胎児へのリスクを考えて、食べ方に注意する必要があります。

ここでは、妊娠中の魚介類の安全な食べ方(種類と摂取量の目安)や水銀が胎児に与える影響について、医師(Dr.Adam J.Flisser)によるアドバイスを紹介します。

妊娠中に魚介類を食べるときのポイント

  • 同じ種類であれば、一週間は間をあける
  • 皮は取り除いて調理する
  • 必ず加熱してから食べる(刺身、寿司、生牡蠣などの生ものは食べない方がよい)

魚介類に含まれる水銀が胎児に与える影響

魚介類には、胎児の脳の発達を促すオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)が豊富に含まれていますが、なかには水銀やPCB、ダイオキシン、農薬を含む可能性が高い種類のものがいます。

魚介類から摂取した水銀は、妊婦の体をそのまま通り抜けて胎盤に達し、先天性欠損症、肢体不自由児といった胎児の出生異常の原因にもなります。

大人であれば、体の排出機能によって水銀を徐々に外に排泄できますが、体の機能が未発達な胎児は、一度取り込んだ水銀を体の外に出すことができません。

幸いなことに、胎盤は妊娠4ヶ月目で完成するため、それ以前に摂取した水銀は、母親の体内で既に希釈されており、仮に妊娠に気付くのが遅れても、気付いた時点から魚介類の摂取に気をつければ大丈夫だといわれています。

水銀は、一定量以上を取り続けてしまった場合、胎児に影響が出ますが、魚介類の食べ方に気をつければ、胎児への水銀のリスクは大幅に軽減できます。

水銀を多く含む魚介類の種類と摂取量の目安

現在の研究によると、一週間に560グラム以下に魚介類の摂取量を抑えることで水銀へのリスクを軽減できます。

考え方としては、食物連鎖の関係上、大きな魚になるほど水銀を多く含む可能性が高いため、妊娠中は、サメやサバ、メカジキ、アマダイ、クジラ、キンメダイ、クロムツ、マグロ、サバ科のキングマッケレル、ロブスターなどは摂取量を控えましょう。

特にマグロは、食べ方に注意が必要です。刺身やステーキにすると自然と食べる量が増える傾向があり、それにともなって水銀の摂取量が多くなる可能性があります。

ツナ缶(シーチキン)なら、一週間に170グラムを超えない程度であれば問題はないといわれます。

また、海老や帆立貝、貝、白身魚、キハダ、サケ、アジ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなどは比較的安全だといわれています。