病気になっても母乳育児は続けるべき?

2013年1月 8日

仮に授乳中の母親が病気に感染してしまった場合、赤ちゃんにうつるか心配になるのは当然のことです。

特に冬になると、様々な感染症が流行しますが、それらの多くは、経口感染(病原体がついたものを食べたり、ついた手で口を触ったりして体内に入る)や飛沫感染(ひまつかんせん:くしゃみや咳で飛び散った病原体を吸い込む)によるものだといわれています。

それでは、母乳を通じて病原体が赤ちゃんに入り、感染してしまう可能性はあるのでしょうか?

もし授乳中に病気になったら、母乳育児はすべきではないのでしょうか?

ここでは、母親が病気になったときの授乳の安全性や注意点について、分かりやすく紹介します。

授乳の安全性

母親が病気になった場合、授乳すると赤ちゃんにうつるのではないかと心配することがよくありますが、基本的には、(一部の感染症を除いて)母乳から赤ちゃんへ病気やウィルスは感染しません。

それどころか、母親の体内では、病原菌に触れた時から、それに対抗するための抗体(免疫体)が作られ始め、これが授乳をすることで、母乳を通じて赤ちゃんの体に入るため、母親と同じ病気にかかりにくくなるメリットがあります。

もちろん、便や嘔吐物を掃除した手で赤ちゃんに触れたり、咳やくしゃみによる飛沫感染(ひまつかんせん)には注意しなければなりませんが、病気の感染よりも、心配なのは、母親が服用する薬です。

赤ちゃんが母乳を通じて受ける薬の影響

母親が服用した薬が、母乳を通じて赤ちゃんの体内に入ることはさけられません。

一般的に、市販されている解熱・鎮痛剤に関しては、赤ちゃんに影響を及ぼすことはほとんどないとはいわれますが、なかには、手術や治療中の病気のためや歯医者で出される薬など、母乳育児に影響を及ぼすものもあるため、必ず医師に授乳中であることを伝えて確認しておきましょう。

実際に、薬を飲むと母乳をあげられないと勘違いして母乳育児をあきらめてしまったり、母親が薬を飲むのを我慢するケースがよくあるようですが、決して自分で判断をしないで、不安になった場合は、薬を処方する医師や薬剤師、母乳外来で相談してみてください。

赤ちゃんへの薬のリスクについて心配なことは、地域の医療センターに問い合わせてみることもできます。

病気に対する母乳の役割

赤ちゃんの免疫システムは未成熟であるため、細菌や病原菌の多い外部環境から身を守るには不十分です。

母乳は、病気やアレルギー物質、ウィルス感染症の発症率を下げるだけでなく、病気になった時の回復力を高め、必要な栄養、水分補給をする役割もあります。

赤ちゃんが病気の時の授乳について

なかには、遺伝的疾患のひとつであるガラクトース血症のように、母乳を与えることができない場合もありますが、風邪を引いたときのように、水分補給目的で逆に回数を増やした方がよいこともあります。

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その他の参照元:
How to Breastfeed: Taking Medication