授乳中にタバコを吸っても大丈夫?

2013年3月 4日

あなたは、タバコを吸うからと母乳育児をあきらめていませんか?

確かに赤ちゃんへのリスクを考えると、授乳中は禁煙するのが一番です。しかし、それが難しい場合でも、母乳育児を続けていく方法はあります。

実のところ、「授乳中にタバコを吸うのはよくない」とは分かっていても、禁煙に成功している人は多くはないようです。

なかには、妊娠中はできていたはずの禁煙が、育児へのストレスから産後に再開してしまうことで悩んでいる人もいるほど。そして、そのほとんどが、残念ながら母乳育児の方を断念してしまうという結果に。

しかし、母乳には、赤ちゃんの身体の成長や心の発達におけるメリットがたくさんあることを考えると授乳をあきらめてしまうのは残念で仕方ありません。

そこで、以下に、禁煙から考え方を少し変えて、授乳中の喫煙が赤ちゃんに与える影響を考えたうえで、授乳のやり方を工夫して、母乳に含まれるタバコの影響を最小限にする授乳方法を紹介します。

もし、家族や周囲に喫煙者がいる人は、タバコの直接的な影響よりも深刻だとされる副流煙対策もぜひ役立ててください。

タバコが母乳に与える影響について

乳房の乳腺には、たくさんの毛細血管があり、この血液をもとに母乳は作られています。

授乳中にタバコを吸うことによって、母乳の栄養が著しく損なわれるわけではありませんが、ニコチンには毛細血管を収縮させる作用があるため、乳房に送られる血液量が減ってしまい、母乳が出にくくなる傾向があります。

授乳方法の工夫の仕方

タバコを吸った後に授乳すると、二コチンが母乳を通じて赤ちゃんの体内に入り込むことは避けられません。

まずは、母乳への影響を考えて、授乳前はタバコを吸わないなど、授乳時間に合わせて、喫煙のタイミングを調節してみてください。

一般的に、ニコチンの成分は、喫煙後約3時間たつと母乳に影響するレベルが低くなるといわれています。

副流煙が赤ちゃんに与える深刻な影響

タバコを吸った後の授乳よりももっと深刻に考えなければならないのは、外部環境の影響を受けやすい赤ちゃんの周囲にタバコの煙(副流煙)があることです。

赤ちゃんは、タバコの副流煙に定期的にさらされると、肺機能が弱まり、呼吸器系の病気や疾患を患いやすくなります。また、タバコには、健康を害する有毒化学物質が含まれるため、子供の癌や心臓病を引き起こすこともあります。

副流煙への効果的な対策

もし、家族や身近な人に喫煙者がいるなら、赤ちゃんがいる家の中では決してタバコを吸わないように注意しましょう。

外でタバコを吸う場合は、専用のジャケットを羽織り、室内に入る時は脱いで、臭いや煙を可能な限り遠ざけます。

また、タバコを吸う親と一緒に寝ると、赤ちゃんの突然死のリスクが高くなるといわれるため、添い寝をしないことも対応策のひとつとして考えてみてください。