骨の発達が著しい妊娠29週目のおなかの赤ちゃんの発達

2013年5月 1日

妊娠29週目の胎児は、ほとんどの器官が機能しており、身体的な発達は最終段階に入っています。骨はさらに強くなり、脳や筋肉、肺は成熟し続けています。

骨格を構成している骨が急速に発達する時期です。毎日約200~250mgのカルシウムが胎児の骨に吸収されているので、妊婦は、ブロッコリーやゴマ、乳製品などカルシウムの多い食品を積極的に食べましょう。

ここでは、妊娠29週目にみられるおなかの中の赤ちゃんの大きさ、脳や身体の発達、妊婦の体の変化について分かりやすく表現した動画を紹介します。

妊娠29週目には、母親の胎内から音の振動を察知し、声と周囲の雑音の聞き分けもできるようになるので、家族が積極的に話しかけてあげることで、心のきずなが強くなるといわれています。

妊娠29週目のおなかの赤ちゃんの発達

個人差はありますが、妊娠29週目の胎児の平均的な身長は、頭から足先まで伸ばすと約38cmから40cmです。ただし、子宮の中の限られたスペースでは、手足を伸ばせないので膝を曲げて、頭からお尻まで28cmくらいに丸くなっています。

体重は1キロを超え、カボチャくらいの大きさまで成長しています。この時期は、ひと月で450グラムのペースで体重が増えています。

母親は、動きがより活発になったように感じるかもしれませんが、それは胎児が大きくなったことによって、位置や体勢を変えた時やしゃっくりをした時などに胎動を感じやすくなったためです。

頭部の発達

ニューロンがものすごい速さで増加し、発達を続ける脳に適応するために頭が大きくなります。胎児は、たんぱく質をたくさん消費しながら脳を成長させています。

頭には、髪の毛も生えはじめます。

赤ちゃんの体は、色素を形成するホルモンを分泌して、目の虹彩(瞳)や皮膚を着色しています。目のくぼみの中で眼球を動かせるので、超音波(エコー)健診では、子宮内に入る光に反応して目をきょろきょろと動かす様子を確認できることがあります。

歯茎の下には、永久歯の芽も形成されています。

身体と器官の発達

妊娠29週目になると、体温を維持する役割のある褐色脂肪細胞に加えて、余分なエネルギーを体内に蓄積する白色脂肪細胞が増え始めます。

それによって、胎児の体重増加スピードが上がり、体がふっくらとして、皮膚の表面のシワが少しずつ目立たなくなってきます。

胎児の肺は数週間前には形成されていましたが、まだ肺胞の表面に呼吸ができる環境が十分に整っていなかったため、これまでは早産で生まれても呼吸ができなくなる(新生児呼吸窮迫症候群)リスクが高い状態でした。

しかし、妊娠29週目になると、肺胞の表面積を広げて呼吸を助ける肺サーファクタントと呼ばれる物質(肺表面活性物質)を分泌できるようになっているので、数週間前に比べて早産になった場合の生存率がぐっと上がります。

胎児が男の子なら、睾丸が陰嚢に移動中で、腎臓の近くから鼠径部を通って下降しています。

これまで赤血球を作っていたのは、肝臓や脾臓が主でしたが、骨髄が造血の役割を増して、中心となって働き始めます。

妊婦の体の変化

おなかが大きくなるにつれて、仰向けで寝ると子宮が大静脈と呼ばれる大きな静脈を圧迫してしまうので、左を下にして横向きで寝るようにしてください。

便秘による腹痛がみられやすい時期ですが、もしおなかが激しく痛むようなら、早産の可能性もあるので医師に受診しましょう。

妊娠29週目には、母親は、初乳を生成する能力があるため、早産で生まれたとしても、母乳が出るようになっています。

この時期は、足がつる妊婦が増えてきます。

どうして妊娠中に足がつるようになるのかに関しては、科学的な原因はまだはっきりと解明されていませんが、カルシウムやカリウム不足、体重増加による足への負担が原因ではないかといわれています。

妊婦の食事の注意点

妊娠29週目は、妊娠後期(第3期)の中で、母親が最も栄養を必要とする時期です。食事では良質なたんぱく質(全粒粉製品、緑黄色野菜、ナッツ、フルーツ、豆類など)やビタミンC、葉酸や鉄分、ミネラル、カルシウムの摂取を心がけましょう。

妊娠中は、カロリー摂取よりも栄養価や質を重視し、水分補給をしっかりと行うことが大切です。カロリーは、妊娠前より200キロカロリー多いくらいで十分です。

その他の参照元:
1. What Happens at 29 Weeks Pregnant?
2. What is My Baby Doing at 29 Weeks Pregnant?
3. Fetal Development Week 29 (Pregnancy Health Guru)
4. babycenter.com