母乳がよく出るマッサージ法と扁平乳頭・大きい乳首のための授乳の対処法

2013年9月19日

たとえ、乳首が平らであったり、陥没していたりして、一般的な突起の形状とは異なっていたとしても、決して母乳育児をあきらめないでください。

たしかに、乳首の形状によっては、始めは飲ませにくく、飲ませるときに痛みが生じるかもしれませんが、授乳を続けるうちに、自然と飲みやすい乳首になっていくことが多いといわれています。ただし、慣れるには少しだけコツがあります。

また、マッサージによって乳輪の皮膚をやわらかくして、乳首を飲みやすい形に整えていく必要があるかもしれません。

ここでは、母乳がよく出るようになるマッサージ方法、また、扁平乳頭(へんぺいにゅうとう)や大きい乳首の人でも安心して授乳が続けられるように、乳首の形状にあわせた正しいケアのやり方について分かりやすく紹介します。

母乳の出を促すコツ

乳房は母乳を作り出す乳腺、運ぶ乳管、周囲の脂肪、血液で構成される乳腺体からなります。

そして、母乳は、血液の成分から作られています。

実は、赤ちゃんは、母乳を吸うときに、乳首だけではなく、その外側にある乳輪全体をくわえて飲んでおり、この授乳行為で乳輪付近にある組織が刺激されることによって、母乳が分泌されていきます。

つまり、母乳の生成を促すのは、乳首の先ではなく、すぐ後ろの乳管洞周辺だったのです。そのため、ここを赤ちゃんが吸ったり、自分でマッサージをして刺激することで、母乳が出やすくなるといわれています。

さらに、マッサージには、乳房の浮腫(むくみ)を取り除き、飲みやすいように皮膚を柔らかくする効果もあります。また、乳腺の開通や発達を促すので、妊娠中から適切にマッサージをしておくと、産後の母乳育児が軌道にのりやすくなります。

大きい乳首の対処法

始めのうちは、赤ちゃんが乳首を吸いにくいので上手に飲めずに乳房が張ったり、乳首の皮膚が傷ついたりすることがあるかもしれません。しかし、母乳を与え続けるうちに、大抵は乳首の形状に赤ちゃんが慣れてくるので心配はいりません。

通常より少し大きい程度なら、慣れるまでにそれほど時間は要しませんが、非常に大きい場合は、産まれたばかりの赤ちゃんの小さな口でくわえるには限界があるので、乳輪からしっかりとくわえることができるように成長するまでは、搾乳をして哺乳瓶で飲ませた方がよい場合もあります。

扁平乳頭と陥没乳頭の対処法

乳首が手前に後退したようにへこんだ形状(陥没乳頭)や平らな(扁平乳頭)場合、赤ちゃんが母乳を飲みにくい可能性があるので、妊娠8ヶ月くらいから下記のようなマッサージを取り入れて、乳首を飲みやすい形状に変えていく方法がすすめられています。

母乳がよく出るようになる基本的なマッサージ

妊娠中の早い時期からマッサージを始めたい場合は、安定期にはいる妊娠16週目くらいを目安に、必ず医師に相談してから行ってください。

基底部マッサージ

乳腺体と胸の筋肉の間を基底部といいます。

ここを外側から内側に向けて、または、下から上に向けてゆっくりと圧をかけていくことで乳腺炎を予防し、母乳作りを促進させる手助けとなります。

入浴時のやり方

入浴時やお風呂あがりに、乳頭と乳輪部分を親指から中指の3本の指でつまみ、ゆっくりと圧をかけながら縦方向(上下)、横方向(左右)に挟んでもみほぐします。これを少しずつ位置をずらしながら3分間行います。終わった後は、乳頭を、石鹸できれいに洗いましょう。

マッサージをしても赤ちゃんが飲みにくい場合

乳首のマッサージをしても、赤ちゃんが飲みにくいようなら、乳頭キャップ(乳頭保護器)を乳首につけたり、搾乳をして哺乳瓶で飲ませたりするのもひとつの方法です。

その他にも母乳の出や授乳のやり方について悩みや心配事があるときには、母乳外来などで相談して、少しでも自分にあった方法を見つけてみてください。