子供の嘔吐の正しい対処法

2013年10月17日

子供の吐き気が強い時の対処は特に注意が必要で、水分補給の誤った知識で嘔吐の症状が長引くこともあります。ここでは、子供の嘔吐の時の正しい対処法について医師がアドバイス。

嘔吐の原因

嘔吐は、一般的に、ウィルスや食中毒、抗生物質や鎮痛剤の副作用の他、幼児になると食べすぎや興奮、激しく泣く、咳や下痢が原因で起こります。

嘔吐の対処法

嘔吐の症状がある時は、お腹を休めるために十分な休養をとらせましょう。子供を寝かせる時は、嘔吐物で気管がつまらないように顔を横向きにします。

食事は、薄味で刺激がなく、柔らかいものを選んで小腸や胃への負担を和らげます。生姜のビスケットやクラッカー、バナナがよいようですが、食事を摂ることで逆に吐き気を引き起こす場合は制限しましょう。

二次感染を防ぐために、食器を清潔に保ちタオルはこまめに替えましょう、手洗いは頻繁に行います。

数回吐いた後、機嫌がよくて食欲もあり、熱や腹痛もなく、便の状態も良いようなら、慌てる心配はありませんが、嘔吐が1日以上続いたり、吐き気や下痢、熱が3日たっても落ち着かなかったり、激しい腹痛や頭痛があるような場合、または、下記のような症状が見られたら、受診しましょう

医師の受診が必要な症状

腸閉塞

緑色や黄色の嘔吐物が出たら、腸閉塞の可能性が高い。

自家中毒

2歳から10歳に多く、主にストレスが原因で、代謝バランスが崩れ、血液や尿のアセトンが増加し、嘔吐や腹痛、倦怠感を引き起こす病気です。点滴治療をすると早めに治りやすいので、疑わしい時は病院へ行きましょう。

食中毒

食品が原因である場合は、体の中に入った毒性の物や菌を、体が外に出そうとする過程で嘔吐が起こります。一般的に嘔吐の症状は、24時間から48時間で落ち着きますが、それ以上続く場合は受診しましょう。

ウイルス性胃腸炎

嘔吐や吐き気、下痢や熱、激しい腹痛、寒気、けん怠感などの症状があります。一般的に、1日から3日で落ち着くことが多いのですが、消化器官の働きが元のように回復するまでは、1、2週間かかります。

脱水症状

尿が出る回数が少なくなったり、唇が乾燥してきたら脱水症状の可能性があります。

その他

顔色がわるく、意識がはっきりしていない時も早めに病院に行きましょう。

受診する時は

受診の際は、いつからどんな時にどのような物を吐くか(回数や時間)、腹痛や熱、お腹の膨らみ、血便、下痢や便秘、便の有無や合併症と考えられることをメモして伝えると医師が状況を把握しやすくなります。

水分補給について

嘔吐や下痢の時は、大量の水分だけでなく、カリウム、ビタミンやミネラルが失われるため、脱水症状になりやすい状態です。

水分摂取は大切ですが、嘔吐の症状がおさまって飲めるようになってからでもよいでしょう。カフェイン含有飲料やコーラ、オレンジジュース、酸味のあるものは避けます。スポーツドリンクや電解質液、経口補水塩がおすすめです。

嘔吐の症状がひどい場合

嘔吐の症状がひどい段階で、無理をして水分補給をさせると、逆に吐き気を促したり、症状を長引かせることがあるため、自分だけで判断をしないで医師に相談しながら、適切な水分摂取量に調節しましょう。

また、吐き気が強い時は、落ち着くまで最低3時間は飲み物や食べ物は一切止めます。どうしても喉が乾いたら、氷片をなめるなど、水分補給は口を湿らす程度にとどめます。そして、吐き気がおさまったとしても一気に飲ませないで、10分おきに少しずつ飲ませて様子をみます。

赤ちゃんの場合は、「ミルクの吐き戻し・嘔吐対処法」で詳しく紹介しています。