授乳中に妊娠しても授乳を継続していいの?

2013年10月14日

授乳中に妊娠した場合、授乳を継続してもよいのかについて、母乳の味の変化や分泌量との関係、タンデム授乳のメリットやデメリットを中心に紹介します。

妊娠中の授乳の安全性について

なかには、授乳をする時に分泌されるホルモンの影響で、流産する可能性があるという意見がありますが、現在それを裏付けるデータはなく、妊娠するとそのホルモンの働きが抑えられるという説もあり、専門家の間では、授乳が流産に直接つながるわけではないとする意見が優勢です。

WHOは、(やむを得ない事情が無い限り)できるだけ長く(2歳まで)母乳をあげることを推奨しています。

しかし、もし授乳するたびにお腹が張ったり、出血が見られるようなら流産の兆候である可能性があります。ホルモン分泌の影響の有無に限らず、様々な原因が考えられるため、その場合はすぐに医師に受診しましょう。

また、妊娠が分かった段階であらかじめ、かかりつけの医師に授乳を継続をしてよいかを確認しておくと安心に繋がります。

母乳育児中に妊娠したら母乳の味や分泌量が変わる!

授乳中に新たに妊娠した場合、妊娠5ヶ月目くらいになると、赤ちゃんの方から母乳を嫌がるようになり、自然と乳離れすることが多くあります。

これは、妊娠5ヶ月目に入ったころから、妊婦の体が初乳を作る準備を始めるため、母乳の味が変わることに起因します。

また、実際に母乳の出が悪くなることもよくあります。

このような原因から、もし、短期間で断乳する場合は、乳腺炎になる可能性が高くなるため、断乳前に母乳外来などを活用して、助産師さんに相談しましょう。

タンデム授乳について

妊娠後に継続して授乳しても母子ともに何の問題もなく、結果的に上の子と下の子を同時に授乳するようになるケースもあります。これをタンデム授乳と呼びます。

タンデム授乳については、専門家の間でも賛否両論があります。

メリット

  • 母乳の分泌量が安定したり、乳腺炎になりにくくなる。
  • 上の子とのスキンシップがとれるため、赤ちゃん返りしにくい。
  • 出産日が近づくと、授乳によって乳首を刺激するため、出産を促しやすくなる。

デメリット

  • 上の子が競って飲み、下の子に十分な母乳を与える時間が確保できない。
  • 夜の授乳が頻繁になったり、兄弟姉妹の授乳スケジュールがかみあわず、母親の睡眠不足やストレスが増加する。

授乳中に妊娠した場合、上の子を早めに断乳するか、タンデム授乳をするかなど、選択肢は色々あります。母子の状況に応じて、双方にとって、最もよい方法を考えてみてください。