初乳の効果的な与え方

2013年11月 7日

初乳には、新生児に必要な免疫物質や栄養がたくさん含まれています。この初乳の生成を促すプロラクチンと呼ばれるホルモンは、特に産後の母親の血中にたくさん含まれており、赤ちゃんが乳首を刺激するたびに活発に働きます。

それゆえ、産後の早いうちから授乳を始め、赤ちゃんに頻繁に母乳を飲ませて乳首を刺激することが、その後の母乳の分泌量を増やす秘訣です。

ここでは、初乳の栄養成分と効果的な与え方を紹介します。

産後に、初乳の与え方がわからない場合や初乳が出ない時に、赤ちゃんに少ししか飲ませられなかったけれど大丈夫だろうかと不安な人も安心できる専門家のアドバイスです。

病院の授乳時間が限られたり、帝王切開や母体の健康状態によって授乳が制限されるなど、色々な理由で初乳を与えられないことがありますが、心配はいりません。

母親の胎内にいた頃に、胎児はたくさんの免疫を受けています。子宮にいる時に母体からもらう免疫力は初乳よりもずっと多いといいます。

初乳とは

妊娠5ヶ月くらいから、母体は初乳を作る準備を始めます。

一般的な母乳はさらっとした白色ですが、初乳は少しコクがあって黄色いのが特徴。

生まれたばかりの赤ちゃんの胃はおはじきくらいの小さなもので、まだ飲むことができる量がわずかであるため、小さじ1杯程度で、免疫グロブリンやビタミンAなど、必要な栄養が摂取できるようになっています。

一日に2、3時間ごとに乳首を吸わせたり、搾乳をすることで、生後4、5日すると初乳から成熟乳に変わり、赤ちゃんの成長にあわせて約1か月後には、たんぱく質が2/3に減り、逆に脂質が増えていきます。

成熟乳になると、乳の出が落ち着き、乳房が張る人が増えます。

産後1週間は、初乳の出が十分でないと不安になる人が多いかもしれませんが、赤ちゃんにとっては丁度良い量になっているので、心配をする必要はありません。

授乳のコツ

生後10日くらいの赤ちゃんの胃の大きさは、ピンポン玉くらいです。

赤ちゃんは、一度に量を飲みためることができなかったり、上手に飲めなかったり、生成される母乳の量が少ないこともあり、2、3時間おきに頻繁に授乳する必要があります。また、母乳はミルクに比べて消化されやすいため、授乳の回数が多くなります。

そのため、授乳のリズムが整うまでは、回数や間隔にとらわれることなく、1日に8回から15回を目安に、赤ちゃんが欲している時に必要なだけ、母乳をあげるようにしましょう。赤ちゃんは、おなかがすくと、頭を左右に動かして乳を探したり、舌を出し入れしたり、指しゃぶりを始めるなど、なんらかの合図を見せます。

母乳は赤ちゃんにとって最適な量を作るようにできているため、母乳が出ないと諦めないで、乳首を吸わせたり、搾乳を根気良く続けることで、必要な量が生成されるようになります。

しかし、産後の入院中は、一回の授乳時間を長くとりすぎると、母体を疲れさせたり、ストレスが原因で初乳が生成されなくなることもあるので、無理をする必要はありません。

無理をすると、次の授乳に差し支えるようになるため、逆効果です。母親の体の負担が増えると、ストレスや睡眠不足、体力の消耗によって、かえって母乳ができにくくなることがあります。

授乳中に注意して摂取したいビタミンKについて

生後すぐの赤ちゃんは、体内でビタミンKを作ることができないため、1ヶ月健診の時にケーツーシロップでビタミンKが補給されますが、母親が納豆や緑黄色野菜、パセリ、わかめ、鮭、いわし、きくらげ、しらす干しなどビタミンKを多く含む食事を心がけるとよいといわれます。