出産時の病院到着後の過ごし方

2015年7月 1日

陣痛が始まり、病院に到着した後は、子宮口が全開大になるまでは、陣痛室や病室(LDR)で過ごします。

特に初産の場合は、緊張や不安、あせりが出やすいのですが、少しでも快適な環境を作ってリラックスして過ごすことで、出産に向けてスムーズに陣痛が進行します。

ここでは、初産の人、また、既産婦でもより充実した出産を迎えるために、分娩第1期(開口期)から病院到着後の過ごし方や心にとどめておきたいことについてのアメリカの産科医師(Dr.Marsha Silberstein)によるアドバイスを紹介します。

分娩初期 第1期(開口期)の過ごし方

分娩第1期(開口期)とは、一般的に陣痛開始から子宮口が全開するまでの期間(陣痛の周期は15分から6分おきくらいまで)をいい、初産妊婦で平均10時間から16時間を要します。

出産の工程の中で始めに訪れ、産道が形成される段階(ステージ)であり、最も長い時間を要します。

分娩第1期(開口期)に入ると、おしるしがあったり、陣痛の間隔が狭まる、足の付け根がつっ張るなど人によって色々な症状が出ます。

早期破水を招く恐れがあるため、この段階では決して自分の判断でいきまないでください。

陣痛の間隔にまだ余裕がある場合は、シャワーを浴びたりお風呂に入り、できる限り睡眠をとります。日中なら、散歩に行くなどリラックスして過ごし、病院に電話をするタイミングになるまでは、家ではいつもと変わらない生活を送ります。

(注意:シャワーやお風呂は破水をした場合は入れません。また、医師や助産士に確認が必要な状況もあります。)

病院到着後にやること

まず、病院に入ると入院手続きを済ませ、専用のガウン(前開きの寝巻き)を着用します。

その後、腹部にモニターをつけて胎児の心音を出産までの間、チェックします。

この時に、助産士と分娩スタイルの希望(不安なこと、会陰切開、授乳はいつからはじまるか、カンガルーケア臍帯血バンクへの登録など)を話し合っておきましょう。日本ではこの過程が軽視されがちですが、少しでも安心して出産を迎えるために、助産師とよく相談することは大切なことです。

病院で過ごす場合は、眠ったり、歩いたりして過ごし、お腹がすいたら少量の食事をとります。トイレは我慢しないでください。

陣痛がつらい時は、呼吸法やマッサージ法、圧迫法(腰の下やももの付け根)を教わりながら試してみましょう。

帝王切開や特別な医療処置が必要な場合を除いて、パートナーが立ち会うことはできます(予め立会うためのセミナーに参加する必要がある施設もあります)。

自然分娩を予定したのに、予期せぬことで帝王切開になることもあります。帝王切開手術のことを考えると、誰でも不安で怖いものですが、そんな時も慌てず、リラックスすることを心がけましょう。

不安なことがあったら、思いを溜め込まないで手術中でも医師や助産士に確認します。分からないまま手術が進むよりも、何かしら情報を得た方が安心できます。