赤ちゃんの沐浴方法や沐浴できないときの体の拭き方

2015年10月15日

赤ちゃんは、新陳代謝が活発で、ホルモンの作用によって皮脂の分泌が盛んなうえ、汗腺は大人と同じ数だけあるので、どうしても汗疹(あせも)や脂漏性湿疹などが起こりやすくなります。

また、垢(あか)がたまると雑菌が繁殖しやすいので、沐浴をして、皮膚を清潔に保ってあげなければなりません。

ここでは、赤ちゃんを安全に沐浴させるための洗い方のコツや注意点、沐浴できないときの体の拭き方、ベビーバスがない場合にシンクで洗う方法などを紹介します。

生後1、2ヶ月までの新生児は抵抗力が弱いので、なんらかの感染症を防ぐためにも大人との入浴は避けましょう。

沐浴の準備

沐浴がスムーズにできるように準備しておきたいことです。

  • 手をきれいに洗う。
  • あらかじめバスタブの周囲にバスタオル、タオル、ガーゼ、ボディーソープや石鹸、沐浴剤、着替え、おむつなど必要なものを用意しておく。
  • 赤ちゃんは、まだ体温調節が上手にできず、体が冷えやすいため、沐浴する部屋を暖かく保つ。
  • 湯の温度は、季節や室温に合わせて38度から40度で調節(寒いときは温かく、暑いときはぬるめ)します。温度計が無い場合は、肘で熱さを確認しましょう。

洗い方の手順とコツ

基本は、顔から洗い、頭、そして徐々に足に移動していき、おむつ周辺は最後に洗います。

沐浴では、親子がリラックスできる姿勢でやさしく話しかけながら、ふれあいの時間を楽しんでください。

もし、赤ちゃんが落ち着かないようなら、ガーゼを胸にあてて、湯をかけながら少しの間湯船につけてあげると、体が温まってリラックスしてきます。

赤ちゃんの古い角質を取り除くことは、肌の再生サイクルを促し、血行や代謝をよくして丈夫な皮膚を作る手助けになります。また、心地よいマッサージはリラックス効果もあります。

やり方

もし、沐浴中に手が滑って赤ちゃんを水の中に落としてしまうのが心配な場合は、バスタオルで体を覆い、バスタオルの外側から抱きかかえて、洗う部分だけを出すようにすると安全に沐浴ができます。

まず、顔から拭きます
湯で濡らしたガーゼで、顔を拭きます。目の周囲は、ガーゼの角で、片方ずつ角を変えて拭きます。(赤ちゃんの目や鼻の洗い方・耳そうじ方法
頭を洗います
耳に水が入らないように、片手で首から後頭部をしっかりと支え、反対の手でガーゼに石鹸をとって、指の腹を使いながら頭をやさしくなでるように洗います。
特に耳の後ろは垢がたまりやすいところなので忘れずに洗い、石鹸が残らないように洗い流します。
体を洗います
手に直接石鹸をつけて、赤ちゃんの手の平や足の裏、関節部分、シワになっていいるところも忘れずに、体全体をマッサージするように洗います。
背中は座らせた姿勢で洗います
利き手で赤ちゃんの片方の脇から胸にかけてをしっかりと支えながら、上半身を起こしてバスタブの中で座らせた後、反対の手で素早く背中を洗います。
最後に、おむつ周りを洗います
皮膚トラブルを起こしやすいおむつ周りは、特に丁寧に洗ってしっかりと乾かしてあげてください。また、女の子のおむつ周りは、必ず前からお尻に向けて行います。
しっかりと乾かします
洗い終わったら、赤ちゃんを落とさないように抱きかかえ、すばやくバスタオルで全身を包みます。
髪は、多い少ないにかかわらず、ドライヤーで乾かさなくても、タオルでふく程度で十分です。

赤ちゃんは、肌が非常に乾燥しやすいので、つけすぎない程度にベビーオイルやクリームを塗って保湿します。

沐浴後は、爪が柔らかくなるので、爪を切るにはよいタイミングです。

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沐浴時の注意点

  • 赤ちゃんは、鼻や口が覆われる程度の水があれば、溺れてしまいます。動いた拍子に、湯船のなかで滑ったり、転んだりする可能性が高いので、少しの時間でも、絶対に赤ちゃんをベビーバスに置き去りにしないでください。
  • 赤ちゃんはのぼせやすいので、たとえ、気持ちよさそうでも長湯はしないで、沐浴時間は、長くても10分を目安にします。
  • 赤ちゃんの頭蓋骨は、まだ完全にはつながっていないので、洗う時に強く圧迫しないでください。
  • 石鹸が目や耳に入らないように気をつけてください。

沐浴できないときの体の拭き方

赤ちゃんの体調が悪かったり、環境的な要因で沐浴できないときの体の拭き方を紹介します。

体を拭く準備

部屋の温度を暖かく保ち、おむつ替えシートの上にバスタオルを敷いて、おむつだけを履かせて、仰向けで包みます。

拭き方

湯に清潔な布を浸し、軽く搾って顔から拭きます。目の際、鼻や口の周り、あごや耳の後ろ、そして普段なかなか手の届かない首のつけねや耳の後ろも忘れずにきれいにします。
風邪をひかないように、体は拭く部位だけバスタオルから出します。指の間も忘れずに、目を見てやさしく話しかけながら拭いてあげてください。
赤ちゃんをうつ伏せにし、背中を拭いたら、仰向けに戻しておむつを取って、肉のくびれの間も丁寧に拭きます。
頭の下に洗面器を置いてコップを使って髪を洗います。
へその緒
全身にクリームを塗って保湿した後、へその緒のつけ根を消毒します(へその緒が乾いて自然と落ちるまでは、産後1週間から5週間くらいかかります)。

ベビーバスをシンクで代用する方法

沐浴させる期間は、生後1、2ヶ月間に限られているので、シンクを利用するとベビーバスを購入する必要がなくなります。その場合は、使用前にシンクを必ずきれいに洗って準備をし、衛生的に保ちましょう。

シンクに湯をためる前に、タオルを一枚敷いておくと滑りにくくなり、必要なときに赤ちゃんをさっと包むこともできます。

その後、浅めに湯をはって沐浴させます。

新生児の洗い過ぎは要注意

新生児は、石鹸やベビーソープで毎日洗う必要はなく、一週間に2、3回の使用にとどめます(湿疹や汗疹ができやすい夏はもう少し頻繁でもよい)。

石鹸できれいにしすぎると、逆に肌が本来必要とする脂質や水分まで取り除かれて乾燥しやすくなります。

新生児期に肌が乾燥すると、肌から空気中のアレルギー物質が浸透し、アレルギーを引き起こしやすくなると指摘する専門家もいます。

あとは、気になった時に、首やおしり回りを温かい湯を湿らせた清潔な布でふき取ってきれいにする程度で大丈夫です。

頭皮の発疹の対処法

新生児期に頭皮にできる皮脂の塊のようなぶつぶつは、洗うと取れます。取れにくい場合は、オリーブオイルやベビーオイルを脱脂綿に湿らせてしばらくぶつぶつにあてた後、ベビーソープで洗い流します。

発疹の種類によっては、ローションを塗らない方がよい場合があるので、皮膚科や小児科で相談しましょう。