子供のかんしゃくの賢い対処法

2016年5月11日

親が乳幼児期に最も頭を悩ますといわれるのが「かんしゃく」です。

かんしゃくには個人差があるので、何歳になったら落ち着くのかはだれにも分かりませんが、一般的に1歳3ヶ月頃から目立ち始めます。

ここでは、子供がかんしゃくを起こす理由や親がとるべき賢い対処法、かんしゃくを抑制するための予防的な取り組みについて専門家(Betsy Brown Braun,MA)のアドバイスを中心に分かりやすく紹介します。

子供のかんしゃくに対して議論をする必要はありません。親の忍耐力と冷静な対処が一番の薬です。

子供がかんしゃくを起こす理由

子供がかんしゃくを起こすのは生態学的に当然のことです。下記では、子供がなぜかんしゃくを起こすのか、最もよくみられる理由について紹介します。

感情を表現するための手段である

フラストレーションや感情のたかぶりを表現する、また、自分の気持ちを落ち着かせる手段としてかんしゃくが使われることがあります。

そうした場合は、何か(恐れやねたみなど)を感じ、感情が高ぶっているんだなと理解し、冷静に向き合わなければなりません。

特に幼い子供は、泣くことの意味や結果までは考えていません。嫌な気分や何かを伝えたい時に自分が知っている中で一番の方法が泣くことであるだけです。決して「悪い子」や「難しい子」だというレッテルを貼らないでください。

大人の短気が見本になっている

周囲の大人が、イライラしたり、短気を起こしたりする見本になっていることがあります。大人が怒りを爆発させると、子供のかんしゃくを肯定させてしまうので注意してください。

かんしゃくの傾向

乳幼児期には、全体の13パーセントの子供が一日に数回はかんしゃくを起こすといわれます。

乳児期(1、2歳)のかんしゃくは、おなかがすいたり疲れたりといった生理的要求をうまく言葉で表現できないときや、それを周囲が気付いてくれないことでフラストレーションをためることがほとんどです。

その場合は、周囲の大人が原因を把握し、「何か食べる?」と腹ごしらえをさせる、または、「少し休もうか」と昼寝をさせて様子を見ると大抵は落ち着きます。

しかし、3、4歳になると、このような生理的要求にくわえて、自己を主張する手段として、感情を爆発させることがあります。

かんしゃくの対処法

子供がかんしゃくを起こしたら、周囲の大人が取り乱したり、感情的になったりしてはいけません。下記のように、ステップを踏みながら落ちつかせていくのが効果的です。

まずは(落ち着くまで)待つ

まだ自分の感情をコントロールできないうちに、怒ったり、かんしゃくを起こした理由を求めたりしても、状況はよくはなりません。

それどころか、子供のペースに巻き込まれて、親まで感情的になることがあるので、落ち着くまで待つことが大切です。

無反応を示すことが大切

かんしゃくが起こると、親は子供の目を見ない、全く興味を示さないように徹してください。発言に対して無反応を示し、穏やかに、かつ、断固とした態度で接します。かんしゃくを起こしても意味がないことに気づかせます。

そして、かんしゃくの原因(おもちゃや本、遊び)から子供を遠ざけ、気持ちを切り替える機会を与えます。

子供の年齢がまだ低い場合や、周囲の人や自分自身を傷つける可能性がある場合は、決して目を離してはいけません。その場から立ち去らずに、落ちつくまで見守り、泣き止んだら抱きしめて、外の空気を吸わせるなど気分転換をさせます。

3歳以上の場合は、背中を向けて10秒だけ数え、本人や周囲に危害がないことが確認できたら、「私は怒っている。冷静になるまでこの場を離れる」と伝えて一度離れます。

家で静かにする場所を決めておき、悪いことをしたらそこに移動させ、一定時間その場で落ち着かせるのもよいでしょう。これは、タイムアウトのルールと呼ばれ、3歳頃から有効な対処法だといわれています。

落ちついたら話をする

しばらく様子を見て、気分が落ちついたように感じられたら、子供の気持ちに理解を示し、一緒に原因や解決方法を話し合います。その時、コップ1杯の水や何かリラックスできるものを与えると建設的な話がしやすくなります。

言葉で伝えることを教える

子供がまだ幼いうちは、「大きな声はお母さんの耳を傷めてしまうよ、やさしい声でお話して」と分かりやすい言葉で簡潔に伝えます。そのうえで、言葉で気持ちを伝えることができるように教え導いてあげます。

パペット人形を使って教える方法もおすすめです。パペット人形で、一つは悪い例「泣きわめく」、一つは良い伝え方「落ち着いた声」をやって見せて、どのような印象を受けるかを聞いてみたり、一緒に考えてみたりしましょう。

すぐには無理かもしれませんが、繰り返し伝えていくことで、言葉で伝える訓練ができてきます。

子供のかんしゃくを抑制するための予防的な取り組み

子供は、成長するにつれて、色々なことに興味を持つようになります。やりたくてもできないことが増えてきます。そんな時にフラストレーションがたまるのは自然なことです。

そのため、親は、時間がある時に必要に応じて助言をし、できないことができるようになるために一緒に考えるなど、過度なストレスをかけないような環境づくりに努めることがかんしゃくの抑制につながります。

ポイント

我慢や与えることを教える
一貫性のあるルールに従って、必要な時は我慢をさせ、欲しいものがいつも手に入るわけではないことを教えたり、おもちゃを一緒に選んでチャリティーに出したりして、もらうばかりではなく、与えることの大切さを教えるのもよいでしょう。
ユーモアで対処する
かんしゃくがよほどひどくない限りは、余裕をもってユーモアで受け流しましょう。しかし、そのときに、子供を笑い者にしてはいけません。
子供にかんしゃくの兆候が表れたら、感情が爆発する前に、ユーモアで気を紛らわせるのも効果的です。笑いは、感情の高まりを予防する最高の武器になります。
自由な時間を与える
小学生にあがる頃から、何にも制限されることなく自分の好きなことに取り組める時間が必要になります。それにより、かんしゃくが抑制される効果があることが研究で分かっています。

その他の参照元:
1. How to Deal with a Toddler's Temper Tantrum
2. 7 Ways to Fix Bad Behavior | Parents