とても危険な赤ちゃんの腸重積について

2016年5月11日

腸重積は、腸が腸の中に入り込んで、部分的に二重に重なり合ってしまうことで、早急に受診しなければ、血液が滞って腸を切断しなければならなくなる恐ろしい病気です。

生後3ヶ月から3歳までの乳幼児によく起こり、赤ちゃんが腸重積になった場合は、ずっと泣き続けるのではなく、数分から15分間隔で急に泣き出したり、泣き止んだりを繰り返すのが特徴的です。

ここでは、赤ちゃんの腸重積の原因や症状、治療方法について紹介します。

腸重積の原因

腸重積は、腸と腸のつなぎ部分に起こることが多く、風邪の菌やウィルスがリンパに入って腫れたり、先天性の要因で起こります。

腸の中に腸が入り込んでしまうと、重なり合った部分がどんどん圧迫されて、血液循環を阻害してしまい、血管が破れて血便になります。血便が自然に出ない場合は、病院で浣腸して確かめることもあります。

そして、腸が圧迫された状態が続くと、嘔吐物の中にも血液が混じります。

赤ちゃんによくみられる症状

  • ぐったりして無気力状態
  • 顔や体が青白い
  • 便に血の塊やジェル状の血が混じる
  • 嘔吐
  • 泣きわめく

腸重積の初期の症状で多いのが、腹痛によって赤ちゃんが急に不機嫌になったり、大声で泣きだすことです。泣き方は赤ちゃんによって異なり、ぐずる程度の子もいます。膝を抱えて胸に引き寄せた泣き方が良く見られます。

初期の症状は、風邪でぐずるのと同じような感じなので、見逃さないように注意が必要です。

泣くのと泣き止むのを数分間隔で周期的に繰り返すうちに、赤ちゃんは次第にぐったりとしてきます。

もし、腸に血液が流れない状態が長引くと、細胞が壊死し、腸を切断せざるをえない状況になるため、発症してから24時間以内の受診が必要となります。これらの症状が見られたら、抱いてなだめるのではなく、夜中でも急いで受診してください。

治療方法

一度入り込んだ腸は、自然に治癒することはほとんどありません。

病院では、触診で腸の塊を確認した後、超音波やレントゲンで正確な位置を調べます。浣腸をして、血便の有無や便の状態を調べることもあります。

レントゲン(画像診断検査)を分かりやすくするために、造影剤を用いることもあります。

腸重積の治療法は、空気や食塩水を肛門から入れて、腸に圧力をかけて押し戻す方法が一般的です。これで治らない場合は、手術をすることがあります。

治療後は再発防止のため、入院して経過を見守ります。