5歳児の成長と発達の過程について

2016年6月 7日

5歳児の体や運動、情緒的(心理的)、認識力や言語の発達的な特徴について、また、発達の遅れのサインやできること(能力)を伸ばすための接し方に関する専門家(Shirael Pollack)のアドバイスを紹介します。

子供の成長には、個人差があるため、神経質になりすぎる必要はありませんが、どのように成長しているのかをしっかりと見ていくことはとても大切です。

体と運動能力の発達

5歳の平均的な体重は17キロから20キロ、身長は104cmから111cmです。

5歳になると、歩く、走る、キャッチする、蹴る、投げるといった全身を使う粗大運動技術だけでなく、鉄棒やうんていにぶら下がったり、ボールを打つなど、手の筋肉を使った物体操作(微細運動技能)ができるようになります。

発達の目安

  • 片足だけで10秒立つ、片足(ケンケン)跳び、スキップができる
  • 前転(でんぐり返し)などの体操的運動が上手になる
  • 自転車に乗れる
  • トイレに行って、手を洗う工程が全て自分でできる
  • フォークやスプーン、ナイフが使える
  • 手すりを持たずに、階段を両方の足で交互に上ることができる

運動能力を伸ばすアドバイス

誰かの助けを借りなくとも、上記のような体や手先を使った運動が自分でできるようになるために、できる限り自分でやるように励まし、自信を与える接し方を心がけましょう。

認識(認知)力の発達

認識(認知)力とは、学ぶ力、考える力、問題を解決する力です。

5歳になると、絵を描く時に、人間を6つのパーツで描いたり、三角形などの簡単な形や文字、数字が書けるようになります。

線(罫線)のある紙に、鉛筆を使って上から下に向けて文字を書く練習を始めるのに適した時期です。紙に線を書いて、字を書きやすいようにサポートをしながら名前の書き方など教え、親子で一緒に取り組みましょう。

また、物の数を10個以上数えたり、数の概念を本当の意味で理解できるようになります。

普段の生活のなかで、たとえば道路で車が見えたら、「赤い車は何台?」と聞いたり、公園に行った時に、「男の子は何人いる?」と子供に自分で考えて答えさせるような質問を数字ゲームのように尋ねると、楽しみながら数について学ぶ手助けができます。

言語の発達

5歳になると、自分の名前や住所、未来時制が使えるようになるので、話が上手になったと感じる親が多いかもしれません。

子供は、まず言葉の意味を理解することから始まり、それが自分で使えるようになるとコミュニケーションが効果的に取れるようになります。この時期には、平均して5、6単語からなるお話ができたり、人と話を共有できるようになります。

そのため、普段から、子供自身のことやその日にあったできごと、何をしているのかやこれからの予定などを質問して、継続的に会話をしてみてください。

5歳児との会話で気をつけたいのは、常に前向きに励まし、子供の言葉に対して好意的な反応を示すことです。

また、話を共有するだけでなく、おでかけしたことやその日にあったできごとについて絵を描かせるのも素晴らしいことです。そして、その絵について話をしてみてください。

言葉が分かり、意欲的に話をしようとする子供の姿を見ることができるのは、親にとっても楽しいひとときです。

情緒的(心理的)な発達

友達と一緒に過ごしたり、喜びを分かち合うことに楽しみを感じ、友達の存在が大きくなる時期です。なかには、女の子同士、男の子同士と、性別が同じ子供と過ごすのを好むようになる子もいます。

5歳になったら、友達と遊ぶ約束をして、自分たちで計画をたてさせるのもよいでしょう。

また、歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かして踊ったりすることに興味を示す傾向があるため、ダンスクラブや音楽教室に通わせると、没頭することが多いようです。

スポーツや子供が興味を示す習い事に参加させるのに非常に適した時期なので、自分が一生懸命になれることが見つかったら、励まして応援してあげてください。

さらに、この時期の特性としては、ルールを理解して守れるようになります。友達がルールを守っていなかったら、自分のことはそっちのけで、指摘したがる姿もよくみられます。

発達の遅れのサイン

  • 子供が何を言っているかわからない
  • 指示に従うことができないなどコミュニケーションが効果的に取れない
  • 恐れを感じた時や悲しい時に極端な行動を示す
  • 遊び場や外でうまく遊べない
  • 蹴る、ボールを投げる、走ることがうまくできない、または、興味を示さない
  • 友達と関わろうとしない、または、興味を示さない、友達とのイベントに参加したがらない
  • できていたことができなくなる
  • 注意持続時間(集中力の持続時間)が欠けており、5分以上じっとできない
  • テーブルの上でご飯を食べたり、絵を描く時などに、ぼーっとしていたり何かに気を取られたりして注意散漫である

子供の様子を見ていて、もし、何か気にかかる点がある場合は、小児科医に相談してみましょう。

その他の参照元:
1. Age 5 Social & Emotional Milestones | Child Development
2. Age 5 Cognitive Development Milestones | Child Development
3. Age 5 Language Milestones | Child Development