子供に効果的な虫歯予防/歯の健康と食べ物について

2016年6月15日

乳歯は虫歯になっても、いずれ生え変わるから大丈夫だというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、実際には、乳歯が虫歯になってしまった場合、将来の歯並びが悪くなったり、永久歯が形成不全になったりすることもあるので、決して無視はできません。

また、虫歯の影響で、子供が柔らかいものや食べやすいものばかり食べるようになると、乳幼児期からの偏食を生じやすくなったり、かみ合わせが悪くなってあごの形成に悪影響を与えたりする可能性も十分に考えられます。

そのため、ここでは、乳児期からの効果的な虫歯予防について、授乳の注意点や虫歯を防ぎ、歯を強く健康に保つ食事を中心に、アメリカの歯科医師(歯学博士であるドクターCindy Roarkさん)によるアドバイスをもとに分かりやすく紹介します。

子供の歯の健康について

歯の芽は、幼児期にあごの中で既に形成されていくため、その時期の食習慣や口内環境は、将来的な永久歯の健康に関係があるといわれます。

親が健康的な食事を心がけて、食の大切さを教えていくことが、子供の歯の健全な育成には何よりも大切です。

虫歯になりやすい食べ物

子供が大好きなキャラメルや飴、レーズンは、歯にくっつきやすく、糖分が歯の表面にひっついている時間が長いため、口の中のバクエリアの増殖を招いて虫歯の原因になりやすい食べ物です。

ドライフルーツの糖分は自然由来のものですが、お菓子同様に糖分が多く、虫歯菌の温床になります。

また、これらは、だ液の分泌を減らして、虫歯に最適な口内環境を作ってしまうので注意が必要です。

虫歯はどうやってできるの?

糖分が歯につくと、それを栄養にしてバクテリアが歯垢(プラーク)を生成します。そして、糖を分解して酸を作り、徐々に歯を溶かして虫歯にしていきます。

これが虫歯ができる工程です。

虫歯は細菌(ミュータンス菌)と糖、歯の環境(歯垢)が結びついた時に作られることを頭に入れておきましょう。糖は虫歯の最大の栄養源であり、糖分を多く含む食品はそれだけ虫歯のリスクを高くします。

子供の虫歯の効果的な予防方法

  • 最も効果的なのは、歯磨きです。
  • 食後に多めの水を飲むことで、食べかすが洗い流されて、歯垢の生成を抑えることができます。
  • 食品の成分表を参考にして、糖分量を確認してから食事管理をしましょう。ジュースには予想以上の糖分が含まれているので特に注意が必要です。
  • シュガーレスのガムを噛むと、だ液の分泌を促し、歯を保護します。
  • セロリ、ニンジン、りんごは繊維質の多い食品で、歯の表面のバクテリアの除去に役立ちます。
  • 柑橘類のクエン酸は虫歯の原因となる菌に効果的です。しかし強い酸を含み、口内を酸性にして歯のエナメル質を溶かすことがあるため、食後に歯を磨くか、水をしっかりと飲みましょう。
  • チーズやヨーグルト、牛乳といった乳製品は歯を形成するカルシウム強化や菌の増殖を抑える効果があります。
  • かぼちゃやひまわりの種やナッツ、全粒粉製品、新鮮な果物、バターや糖分を含まないポップコーンも歯の健康におすすめの食品です。

授乳の注意点

授乳をしながら寝かせると、母乳の糖質が口内のバクテリアを繁殖させるので、虫歯になりやすい環境が作られてしまいます。

哺乳瓶も同様で、ミルクやジュースを飲ませて寝かしつけると、赤ちゃんの口の中に糖分が長時間残るので、寝る前はできる限り飲ませない方がよいでしょう。

一般的には、1歳半までには、虫歯の原因となる哺乳瓶は卒業した方がよいといわれています。

虫歯を防ぐ食生活とは

幼児期から、食事やおやつの時間を決めて、だらだら食べさせないようにし、口内環境を衛生的に保ちましょう。

また、虫歯菌は、親の口内から移ることがほとんどだといわれています。親も口内を衛生的に保ち、できる限り赤ちゃんとはコップやスプーンを共有しないようにしましょう。

乳歯は、あごの骨の中に芽生えた時から、血液中のカルシウムによって石灰化が促進され、生えた後は唾液中のカルシウムによってさらに硬くなります。

そのため、唾液の多い乳児は、虫歯になりにくいといわれています。また、しっかりと噛むことで唾液が分泌されるので、噛むことを意識させるのが有効な虫歯対策となります。

最後に、歯医者では、虫歯検診だけでなく、正しい歯みがきのやり方、歯並びや歯の形のチェック、食生活のアドバイスも行われています。定期的に健診を受けて、専門家と協力しながら虫歯を予防をしてあげましょう。

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その他の参照元:
Baby Bottle Tooth Decay