ゲームやテレビは子どもに悪影響を与える?

2016年6月13日

最近は、DSやWii、スマホのオンラインゲームなど、テクノロジーを使った遊びが身近になり、子供をゲーム機から遠ざけておく方が難しいような現状で、ゲームを与えるべきか否かについて悩む親が多くいます。

しかし、テレビやゲームが子どもの心的状態や社会性に何かしらの影響を与えるということは確かなようです。

ここでは、ゲーム機が子供の脳に与える影響やゲームの取り入れ方について、各国の研究データや専門家のアドバイスを紹介します。

ゲームが子供に与える影響と時間について

現在の研究で、テレビやゲームが子どもに与える悪影響として考えられていることは、想像力、反射神経、判断力、攻撃性などに影響を与えることが指摘されています。

かといってテレビやゲームを全て否定してしまうのではありません。中には、想像力を後押ししてくれるものや言語の発達を促してくれるものもあります。

また、ゲームを行うと、子供は楽しいと感じ、ドーパミンなどの幸福ホルモンが分泌されて、脳が活性化したり、ゲームにクリアした時の達成感が自信を生むという研究データがあります。

このようなことから、ソフトやゲームの種類によっては、言葉や文字、数字などを覚えるなど記憶力を上げる(ドイツの研究)、動体視力や反射神経高めたり(スイスの研究)、神経回路が鍛えられて複雑な構成を理解して問題解決スキルを効果的に養うことができると指摘する専門家もいます。

しかし、ここで落とし穴になっているのが、時間です。長時間ゲームを行うことで、体や脳に悪影響を与えることがあるため、1日に多くとも10分から20分を限度とすべきだといわれます。

長時間ゲームをすることの悪影響

下記で紹介する体や脳への影響は、ゲームだけでなく、テレビやスマホなどを見る時も同様のことがいえます。

視覚能力の発達の低下
ゲームの光刺激は、脳を疲れさせたり、視力の低下を招く恐れがあるため、時間を制限し、こまめに休憩時間を入れるようにします。また、脳を興奮させて睡眠に入りにくくするため、寝る前は行わないようにしましょう。
依存症を引き起こしやすい
ゲームを行った後は、ドーパミンが高い値で計測され、これらは依存症を引き起こしやすくなります。特に長時間のゲームは依存状態に陥りやすい傾向があります。
また、近年は子供間でのSNSによるいじめも深刻な問題となっており、スマホが手元にないと不安な状態に陥ったり、精神的な疲れや人間関係にも影響が出ています。

ゲームが子供の社会性に与える影響

最近は、大人の社会でもメールやソーシャルネットワークなどが主流となり、顔と顔を見合わせて直接コミュニケーションを取る時間が減ってきているのが現状です。

それに加え、子供の頃から、家族や友達との遊びの時間をテレビやゲームの時間におきかえることは、ソーシャルスキル(社交術)を学ぶ機会を減らすことに繋がります。

また、長時間ゲームを行うと、感情や行動の抑制能力、また、言語能力に低下が見られると指摘する日本の研究もあります。

ゲームやテレビを見る場合の注意点

子供時代は、友達や家族との色々な体験を通じて、感じたり、考えたり、学んだり、成長していくことができる限られた貴重な時間です。

子供の想像力の基礎は、幼児期からのごっこ遊びや周囲の人との関わりを通じて、築かれます。自分で考える力や集中力も遊びの中で鍛えられていきます。

そして、成長していくにつれて、人との関わりや問題に遭遇した時、この幼い頃から築き上げられた想像力が、問題を解決する手段や考える力、困難にぶち当たった時に乗り越える力になります。

そのため、ゲームをしたり、テレビを見る時間を子どもに与える場合には、一日10分から20分に時間を決め、外に持ち出したり、外食や食事中に手元に置かないなどのルールを作り、外遊びなどと上手にバランスをとることが大切です。