母乳育児でよくある迷信

2016年8月 2日

粉ミルクに頼らない完全母乳育児を目指す母親はたくさんいますが、残念ながら誤解や正しい知識を知らないことによって、早々に挫折してしまうケースがよくあります。

ここでは、母乳育児を続けるために役立つ正しい知識や挫折につながるよくある誤解について、20年以上も母乳育児に携わる専門家(kimberiy Durdin)のアドバイスを紹介します。

母乳が足りない

母乳育児を試みる女性が、「自分には赤ちゃんが必要としている量の母乳が出ない」と諦めてしまうケースが多くありますが、これは誤解です。

出産後は、ほとんど全ての女性が赤ちゃんに必要な量の母乳を作る力を持っているといわれます。

赤ちゃんが産まれてすぐは、母乳が出にくく、赤ちゃんもあまり上手に量を飲むことができませんが、たとえ、少量でもそれを補うほど栄養の濃い母乳(初乳)が出ています。

そして、根気良く赤ちゃんに母乳を吸わせて続けることで、長くても2ヶ月後には、赤ちゃんが必要とする十分な母乳が出るようになります。それまでは、母乳をあげる頻度が頻繁になることもありますが、サプリメントや薬に頼る必要はありません。

なかには、乳房の形状などで赤ちゃんが飲みにくかったり、実際にきちんと飲めていないこともあるので、そういった場合は母乳外来などを利用して専門家に相談してみてください。解決方法は必ずあります。

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授乳は痛いもの

産後数日は、母子がともに授乳に慣れていないため、赤ちゃんがしっかりと乳首をくわえることができていない状態で授乳を続けたことによって、乳首に痛みを感じたり、乳首が傷がついてしまうこともあります。

しかし、これも正しい知識を持って授乳を行えば解決できます。もし痛みを感じるようなら、授乳体勢や赤ちゃんのくわえ方を見直してみてください。

病院の母乳外来で受診するのも一つの方法です。

ミルクと母乳は同じ

ミルクと母乳は全く違います。母乳は100%母親の体からできた成分で、ミルクは牛から作られる乳を元に作られたものです。

母乳は、赤ちゃんに必要な栄養素をほぼ含んでいます。唯一足りないビタミンKに関しては、乳児ビタミンK欠乏性出血症を予防するために病院で必ず産後と1ヶ月健診の時に投与されるので心配はいりません。

ミルクでも補うことができるビタミンなどの栄養素の他に、母乳には、赤ちゃんの病気への免疫物質や必要なホルモン物質なども含まれます。

母乳を与えるとおなかがすくから食べ過ぎる

母乳育児をしていると、通常よりも一日に500キロカロリーから700キロカロリー多く消費しています。授乳にエネルギーを必要とする分、母乳で育てている間は、食欲が増すのは自然なことです。

エネルギー消費も考慮に入れて、しっかりと栄養のある食事や水分を摂取していきましょう。