陣痛はどうして起こるのか?陣痛の痛みと仕組みについて

2016年8月26日

一般的に、胎児は、生まれる1週間前頃からだんだん下がっていき、頭が骨盤に固定すると、胎動が少なくなります(出産の兆候!2週間前からの体の変化参照)。

そして、赤ちゃんが生まれる準備が整ったら、陣痛やおしるし、破水などによって出産の訪れを知らせます。

ここでは、出産を3つのステージに分けて、それぞれの陣痛の痛みの特徴や仕組み、痛みが生まれる理由について、赤ちゃんが子宮内を移動する様子とともに分かりやすく表現した動画を紹介します。

陣痛はどうして起こるのか?

陣痛とは、子宮の筋肉を収縮させることによって、子宮頸部を引き伸ばして開き、赤ちゃんを押し出そうとする際に生じる痛みです。

出生前の数週間で、体はホルモンプロゲステロンの分泌を抑制し始め、他のホルモン(子宮頸部を軟化させるプロスタグランジンや子宮筋肉を収縮させるオキシトシンなど)の分泌量を増加させていきます。

この「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの分泌量が増えると、お産を進行するための陣痛が促進されたり、子宮頚部がやわらかくなったりしていきます。

出産は、6時間から24時間、またはそれ以上かかることもあり、陣痛がいつ始まって、どのように進行していくかには、個人差が大きい(子宮口の硬さや胎児の大きさ、腹筋の強さなど様々な要因が関係している)ので、誰にも分かりません。

一般的には、経産婦よりも、初産の方が出産に時間がかかる傾向がありますが、陣痛の痛みには差異はないようです。

そして、子宮口が開くにつれて陣痛の痛みはどんどん増していき、子宮口が大きく開くと、いきまずにはいられない痛みになります。

分娩第一期の陣痛

分娩第一期は、出産に向けて、体が準備をする期間で、赤ちゃんが通る道を作るために、子宮口が徐々に開き始め、やわらかく薄くなっていきます。この時、子宮の入り口がこすりあって出血したものが「おしるし」です。また、羊水嚢が破裂すると、破水します。

子宮口が3cm開いてから全開(10cm)するまでの間で、出産の中で最も時間がかかる最初のステージです(初産で約6時間から14時間)。

多くの場合、5分から20分間隔で、短い時間(30秒から70秒)の規則的な陣痛(子宮の収縮)が起こります。始めの頃の痛みはまだ強くはありませんが、陣痛の間隔が短くなっていくにつれて、次第に強くなります。

子宮口が約4cmまで開くと、子宮の動きはより活発的になり、8cmまで開くと痛みがピークに達します。

分娩第二期の陣痛

分娩第二期は、子宮口が全開大(10cm)になってから、いきみによって赤ちゃんを押し出すまでのステージです。初めてのお産で、30分から2時間以内といわれます。

分娩第一期までは、妊婦はいきみたいのを我慢していましたが、やっといきむことが可能になります。

子宮の強い収縮が起こるごとに赤ちゃんは下に移動するため、強い陣痛の波に合わせて、何度もいきみ続けます。

生まれる時、3つの部分に分かれた赤ちゃんの柔らかい頭蓋骨は、狭い産道を通りやすくするために一時的に重なり、隙間を閉じます。

赤ちゃんの頭が見えてくると、あとは数回のいきみで、顔、肩、体が出現します。

分娩第三期の陣痛

赤ちゃんが産まれてから、胎盤が出るまでのステージ(5分から30分)で、陣痛はほとんどありません。

胎盤は、これまで子宮の中で赤ちゃんに酸素や栄養素を送ってきた重要な器官です。へその緒を切ると、胎盤は自然と子宮から離れるので、赤ちゃんを押し出す時と同じようにいきむと、出てきます。

そして、赤ちゃんの最初の呼吸によって、出産は無事終了します。

後陣痛

出産を終えてから、子宮が元の状態に戻る時にともなう収縮を後陣痛と呼びます。

痛みには個人差がありますが、初産よりも経産婦の方が痛みが強く、4日から1週間程度続きます。

その他の参照元:
1 Labor and Birth | BabyCenter