出産時によくある危険なトラブルについて

2016年8月 3日

出産は魔物といわれるように、順調に妊娠期間を経過していたとしても、出産時に思わぬトラブルに見舞われることがあります。

ここでは、赤ちゃんだけでなく妊婦の命もおびやかしかねない出産時の危険なトラブル(胎盤早期剥離、部分前置胎盤、子宮膣部展退、子宮異常)について、アメリカの医師(Dr.Adam J.Flisser)によるアドバイスを紹介します。

胎盤早期剥離

胎盤早期剥離とは、胎児が胎内にいる間に胎盤が剥がれてしまうという胎児にとって非常に深刻な状態です。

胎盤は、母親から胎児に栄養や酸素が送られる大切な生命線ですが、これが剥がれてしまうということは、栄養や酸素が赤ちゃんまで届かなくなってしまうことを意味します。

胎盤早期剥離になった場合、即座に胎児を出さなければ、赤ちゃんが死んでしまう可能性が高くなります。既に赤ちゃんをいつ出産しても大丈夫な周期であれば、早急に帝王切開が行われます。

部分前置胎盤

部分前置胎盤とは、受精卵が子宮の奥に着床しないで手前に着床することで、赤ちゃんの出口である子宮口を覆ってふさいでしまう状態です。

部分的に覆っているだけの場合は、出産や妊娠が経過する(30週くらいまでに)につれて、徐々に位置がずれて自然分娩が可能になることもあります。

しかし、子宮口を全て覆ってしまっている場合は、非常にリスクの高い全前置胎盤となり、帝王切開になる可能性が高くなります。

子宮膣部展退

子宮膣部展退とは、まだ出産の準備が整っていないにも関わらず、子宮膣部が展退し、拡張していくことです。時間が経過しすぎると流産になってしまうため、拡張をくいとめるための点滴などの医療処置が行われます。

子宮異常

子宮の異常により出血がとまらない場合は、症状によっては子宮摘出になることもあります。

出血により、母親が、赤ちゃんを出産すための力が十分に残っていないような場合は、いきむことができないため、帝王切開に切り替えられたり、器具を使って赤ちゃんが摘出されることもあります。