赤ちゃんが食べ物を投げる時の対処法

2016年8月 3日

食事中に、「食べ物を投げてはダメ」といくら怒っても投げるのをやめない赤ちゃんに対して、「どうして投げるの?」と戸惑い、途方にくれている親はたくさんいるかもしれません。

しかし、残念ながら赤ちゃんが食べ物を投げる行為は、乳幼児期の発達過程において誰もが通る道で、特にイヤイヤ期や手づかみで離乳食を食べる時期にはよく見られるようになります。

そのため、ここでは、1、2歳児の赤ちゃんが食事中に食べ物やスプーンを投げるときの対処法について、ファミリーセラピスト(Dr.Cindy Bunin)や、イギリスの子育てスペシャリスト「ナニー」によるアドバイスを年齢別に紹介します。

赤ちゃんはどうして食べ物を投げるの?

赤ちゃんが食べ物を投げるのは、食べ物を投げた時の母親の驚く顔や反応を見て楽しんでいる、または、食べ物が上から下へ落ちる現象が不思議でおもしろくて仕方がないのかもしれません。おなかがいっぱいの合図である可能性もあります。

また、食べ物を投げ始めるこの時期の子供は、「ダメ」という言葉の意味を理解していないことの方が多く、言葉で教えようとしてもなかなか伝わりにくい傾向があります。

そのため、離乳食期には、食べ物を投げさせないようにするよりも、下記のように、親にとって後片付けが楽な環境を作って対処していく方法が適しています。

1歳児の対処法

  • 赤ちゃんの前に用意するおかずは最小限にし、無くなると必要に応じて足すやり方に変えます。こうすることで、食べ物を投げる量は格段に減ります。
  • ハイチェアや食事用の椅子の下に、専用のマットや新聞紙などを敷いておくと、もし食べ物を投げたとしても、拭き掃除や片付けの手間が省けます。
  • おなかがいっぱいであることも考えられるため、あまり長い時間座らせておかないで、時間を決めて、潔く食事を下げます。

2歳児以上の対処法

ご飯を食べなかったり、スプーンやフォークを投げたりする子供に対してどのように対処すべきかをナニーが親にアドバイスしたものです。

状況

ご飯を食べるときなのに、2歳になったチャーリー君がイスに座ろうとしないで立ち歩き、泣き叫んでいます。とうとうご飯を用意したお皿をひっくり返してしまいました。

まずは、やめさせて、落ち着かせる

まずは、落ち着いて「やめなさい」と言い、かがんで子供の目線になります。このとき、母親が平常心を失って一方的に叱るだけでは、子供を逆にいらだたせてしまい、コミュニケーションが取れないどころか、かえって理解しようとしなくなるので注意してください。

次に、子供が何がしたいのかを理解する

落ちついたら、泣きわめいたり、お皿をひっくり返したりしてはいけないことを教えます。

どうしても落ちつかないときは、子供の顔を見て「どうしたいの?お母さんに話して」と聞き、子供が何を伝えたいのかが分かるまで、落ち着いて耳を傾けます。

どうやらチャーリー君は、ジュースが飲みたかったようです。

子供の伝えたいことが分かったら、「泣きながらじゃわからないよ。まずは、テーブルのイスに座って。それから、ジュースを持っていくから待ちなさい。」と伝えて、ジュースを用意をするまで、座って待たせます。

このとき、座っていないなら、ジュースをあげてはいけません。必ず座らせてから、話をします。

子供が座らない、または、泣いてスプーンを投げるときの対処法

どうしても座らなかったり、ご飯と飲み物を用意しても、食べずにスプーンを投げたりして反抗する場合は、顔を見ながら厳格に、スプーンは投げてはいけないと叱り、もし次にしたら、階段のところに座らせるよと注意します。

それでも投げたら、先ほど言ったルール(階段に座らせる)に従います。

階段に座らせるのは、子供を落ち着かせるのが目的です。1分くらい経ったら、「座ってごはん食べる?」と聞き、まだイヤだというなら、座って食べるまでそこに座っていなさいと感情的にならずに、かつ、厳格に伝えます。

すると、2分経過した頃に、チャーリー君が戻ってきました。母親が「座って食べる?」と聞くと「イエス」。

きちんとできたことを褒める

大きな口で食べ始めると、「偉いわね」と褒めてあげましょう。すると、チャーリー君は、生まれて初めて用意されたご飯を完食しました。

悪い行いを叱ると同時に、よい行いを褒めることも決して忘れないでください。